39: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 17:59:02.00 ID:Li1QhE+X0
次の花火を探りながら、去年の夏に思いを馳せる。
いつもなら、近所の子ども達と一緒に賑やかに打ち上げ花火をしたり、
ねずみ花火で笑い転げたり、大人たちに叱られたりしていたのに。
もう、夏も終わろうしている。
もう、みんなですることができないなんて。
私も、船を見送りたいと本当は思っていた。
不謹慎だなんて、自分で決めつけて。
私だって悼みたいのに。
ナツのことで一喜一憂する前に、やっぱり行こうか。
今から行っても、間に合わないから、池の方に回れば見られるはず。
そわそわとしていると、ナツが言った。
「行きたいんですか」
なんで分かるんだろう。
「うん。お願い」
隠してもしょうがない。
行くとしても、ナツに送ってもらわないといけないのだ。
「見たら、すぐに帰るんですよ?」
「分かってる」
「車を出しましょう」
「ありがとう、ナツ」
なんだか、ナツが甘くなったような気がしたけど、気のせいではないと思う。
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