谷間の百合 (オリジナル百合)
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29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:09:07.34 ID:Li1QhE+X0
そう言っても、一向に日傘を下に置かない所、信用していない。
「ほら、ちょっと抱っこしてみたら」
私は立ち上がって、ナツの胸にうりぼーを無理やり抱かせた。
30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:16:44.55 ID:Li1QhE+X0
走り回って、ナツは漸くキノコをポケットから出せばいいと思い当たったのか、うりぼーに向けて放り投げた。
「はあッ……はあッ」
「もう、終わり?」
31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:26:43.18 ID:Li1QhE+X0
「まだ、遊んで欲しそうだよ」
「ミソラ、あなたは走らないからって」
私は隠し持っていたキノコをまたポケットに忍ばせた。
32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:44:12.27 ID:Li1QhE+X0
「ナ……ッツ」
「あの子か、あの子なあ、うりぼーと気持ちよさそうに眠りよったけえの。起こしたげるのも可哀相やろう?」
「や……ッ」
33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:53:00.85 ID:Li1QhE+X0
ナツを無理やり引き離して、私たちは山を下りた。
おばさんは唸っていたけれど、あまり大きな外傷はなさそうだったので、そのまま放っておいた。
心配ではあったけど、さらに逆上して襲いかかられたらたまったものではない。
34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:57:38.81 ID:Li1QhE+X0
「時間が解決することだと思うし、言った所で……」
「……」
そう、言った所でおばさんを拘束することができるかと言うと難しい。
35: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 17:14:06.41 ID:Li1QhE+X0
「ナツ」
ナツはベランダにいた。
カーテンが踊っている。
今夜は風が強い。
36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 17:25:11.73 ID:Li1QhE+X0
「じゃあ、なんですか」
「大丈夫、愛してる」
そうして、私は彼女の反対側の頬にもキスをした。
37: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 17:34:25.47 ID:Li1QhE+X0
「唇は、その、姉妹ではしないよ?」
「ミソラ、それくらい分かってますよ」
「じゃあ、今の何のキス」
38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 17:43:20.88 ID:Li1QhE+X0
次の日の夜、子どもたちの魂を供養する行事があった。
子どもたちが大事にしていたおもちゃや道具などを燃やして、その灰を紙の船に乗せて川に流すのだ。
私が行くのも不謹慎かと思い、その夜はナツと外で線香花火をした。
「ミソラ」
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