6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 09:30:37.98 ID:Li1QhE+X0
「ナツ、身長高いね」
私は立ち上がろうと、車いすから足を降ろした。
「よっと」
太ももに力が入らずに、崩れ落ちそうになる。
ナツが無言で体を支えてくれた。
「ありがとう」
「いいえ」
私が笑いかけても、彼女は全く表情を変えてくれない。
どうしたら笑ってくれるのだろうか。
「車いすがなくても歩けるかも。ナツ、ちょっと手伝ってくれる?」
「危ないのでは?」
ナツは言ったけれど、私は自分の足で早く歩きたかった。
「大丈夫、ナツが手を握ってくれたら」
「……初対面の人間に、ずいぶんと好意的なんですね」
少し、呆れを含んでいたのがわかった。
ナツにもちゃんと感情があることが分かって、そんなことでもほっとした。
「これから、家族になるなら早く仲良くなりたいなと思って」
色々なことが起きて、その一つ一つに頭を悩ませている余裕がないだけかもしれないけど。
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