7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 10:04:02.04 ID:Li1QhE+X0
「そうですか」
ナツが呟くかたわらで、私は先ほど読んでいた資料を思い出す。
あれは、診療所の倉庫にあったもので、ヒマだったのでこっそりと拝借したものだ。
子どものいなくなった村に、よそから身寄りのない子どもを引き取って村を存続させたとも書いてあった。
ナツは、村のために連れて来られたんだろう。
そのうちに、ナツのような子どもが増えて、彼らが大人になって子どもを作る頃には、
また何事もなかったように日々が繰り返されているに違いない。
ナツの両手を掴み、恐る恐る歩く。
「あ、歩けたっ」
このまま外に行ってみようか。
「ちょっと、そこの桟橋まで行きたい」
「いいんですか」
「すぐそこだから平気だよ」
「わかりました」
51Res/44.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20