9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 10:48:46.60 ID:Li1QhE+X0
子どもが次々に死んでしまう奇病がついこの間まで流行っていたのに、どうして村に来れたのだろう。
もともといた所から離れて寂しくないのか。
一人は寂しくないのか。
私は、もしかしたら、一人でも大丈夫だという確信をナツに見出そうとしているのかもしれない。
「最初は、私にも両親がいました」
ぽつぽつとナツが語る。
「暴力的な言動が多かったこともあり、気が付いた時には祖父母の下に引き取られていました。保護されたと言った方が正しいでしょうが。祖父母が亡くなって、生活ができなくなって一人になりました。それが、私が一人になった経緯です。こんなことを聞いても面白くないでしょう」
「……あ、ううん」
思ったより、可哀想な生い立ちだった。
「参考に……なった」
「参考?」
変な事を口走ってしまって、私は慌てて口を塞ぐ。
「あ、なんでもないっ」
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