17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/09(火) 09:42:54.43 ID:Jlzm0ddd0
愛「開けたよーん」
龍人「よし、バレないうちに中入ろう」
大きい方の窓を開けて桧山が迎え入れてくれる。
そのまま教室を抜け出ると俺たちは階段を上がっていった。
愛「ちゃんと、溜まってるかな?」
龍人「夜中に少し降ったくらいだからな。でも開けておいて良かったぜ」
鍵のない、屋上のドアを開く。
ビニールプール2つと水槽、それと雲ひとつない青空が俺たちを出迎えた。
愛「あつぅいいいい!!」
龍人「騒ぐな、チェックチェックチェック……」
海がメルティウムに侵されてから、人類にとって水というものはその価値を上げていた。
こうして雨水を集めて利用する文化は世界に普及しているが、ここにいる少女は更に新しい試みを始めているのだった。
海洋植物。
藻や、ワカメともいう。
ヒトより先にメルティウムに滅ぼされた海洋文化圏、その遺産。
現在も養殖こそされているものの、食用品としての価値は上がりすぎて嗜好品の枠を出ない。
愛「わっかめちゃん、わかめちゃん、おー元気ー!」
陽光と水分をしっかり受けている。健康そうな色だ。
常無島において公害を含む雨というものは降らないので、雨水を直接入れている。
龍人「水移すぞー。そっち手伝え」
愛「はいはーい」
キュポキュポキュポ……
給油用のポンプを伸ばし、ビニールプールの少ない水をワカメの水槽に足した。
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