18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/09(火) 21:43:04.68 ID:Jlzm0ddd0
彼女は割と馬鹿だ。これは小さい頃から桧山を見てきた率直な感想だ。
しかし、決して愚者ではない。
彼女は虐げられるものに敏感であった。
人であれ、想いであれ、何であれ。
明るく生きる事を選んだ彼女が、ぶち当たり続ける滅亡の壁。
明るくできる事で生まれてしまった、どこに居ても絶えない妬みの壁。
母を早くに失ってしまった事で背負った、死と生の壁。
愛「んゆ? どしたのこっち見て」
そして、それをひとりでどうにかしようと戦う。
本人は否定するかもしれないが、こいつは万に一つの才がある少女であった。
この時代でなければ発露しなかったといえば、何とも悲しいが。
このワカメも、海に対する彼女なりの取り組み。
龍人「良くやるよな、桧山は。海の為にだなんて」
愛「だって、かわいそうじゃん?」
言うに、皆から恐れられて憎まれて遠ざけられる海が可哀想だと言う。
しかし、陸に限らず自分の肉体ですら海は殺しに来ると分かっていて、彼女はそれを否定しない。
だから、海そのものを憎んでも遠ざけてもいないと。たったそれだけの為に「綺麗な海」「大昔の海」を水槽の中に作ろうとした。
上手くできたらソレを抱き締めてあげるのだと言う。
なんとも馬鹿であった。
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