283:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:51:21.55 ID:X1nbjFrK0
魔法使い「ねごちゃん…うぅ…」
勇者「くそっ…くそっ…!」
ねこが悩んでいたのに気づいてやれなかった自分への怒りか、勝手に一人でいってしまったねこに対しての怒りか、はたまたねこを悩ませる原因を作った魔王に対してのの怒りか。
284:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:52:10.96 ID:X1nbjFrK0
魔法使い「勇者様…」
魔法使い(あの勇者様が今までにないくらい取り乱してる…)
勇者「どうして…どうしてなんだねこ…俺は、どうすればよかったんだ。なんでそんな風になるまで俺に何も言ってくれなかったんだ…」
285:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:52:49.96 ID:X1nbjFrK0
魔法使い「本当に悲しいときは…泣いてもいいんですよ?」
勇者「っ!離れろ!別に俺は悲しいわけでは…」
魔法使い「肩…震えてますよ。こんなに近くにいるんだから分かっちゃいますよ」
286:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:53:37.19 ID:X1nbjFrK0
魔法使い「でも今は辛いんですよね…分かります。だから辛さはここに置いて行きましょう。大丈夫です。ねこちゃんは心はずっと繋がったまんまだって言ってくれましたから…」
勇者「…どこに置けばいい」
魔法使い「私が全部受け止めてあげますよ。今だけじゃありません。これからもねこちゃんの分まで私が勇者様を支えますから」
287:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:54:32.44 ID:X1nbjFrK0
勇者「…そう、か。ならここに全て置いて行くとしよう。前に進むために。ねこに胸を張れるように」
魔法使い「はい。どうぞ私の胸を借りて下さい」
勇者「いや…それはだな…」
288:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:54:59.94 ID:X1nbjFrK0
魔法使い(ねこちゃん。ごめんなさい…今の私、すごくずるいですよね)
そんなことないにゃすよ
289:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:55:28.64 ID:X1nbjFrK0
290:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:55:58.16 ID:X1nbjFrK0
数日後、本格的に近くなってきた魔王城を前にして俺たちは魔獣にすら手こずっていた。
勇者「ハァ、ハァ…やっと片付いたか」
魔法使い「はぁ、はぁ…ただのファングもすごく強くなってますね…」
291:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:56:48.64 ID:X1nbjFrK0
勇者「おいっ!大丈夫か!?しっかりしろ!」
魔法使い「はぁ…はぁ…はぁ…」
彼女の額に手を置くと人肌にしてはかなりの熱が伝わってくる。
292:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:57:38.56 ID:X1nbjFrK0
勇者(これはあの時のねこから感じた魔力と同じ…まさか…いや、そんな馬鹿な…)
魔法使い「はぁ…勇者様…すみません…立てそうにないです…」
勇者(ここで休んで行きたいところだがその間にまた魔獣が来ては本末転倒だ。ここでは症状の回復が見込めない以上どこか宿のある場所を探すしかない…だかこの辺りに村は…地図を見る限りではなさそうだな)
293:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 03:58:08.37 ID:X1nbjFrK0
魔法使い「はぁ…はぁ…すみません…いっぱいいいこと作るって言ってたのに…早速迷惑かけちゃいましたね…」
魔法使い「えへへ…勇者様の背中、大きくて温かいです…」
勇者「黙っていろ。楽じゃないなら喋るな。寝ろ」
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