武内P「もう我慢できな一い!」
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186: ◆H.Fr5Z660Y[sage saga]
2017/02/22(水) 05:31:44.88 ID:dvdlCqnH0
今日は道も空いていてスムーズに加蓮の自宅まで着くことができた。

P「よし、着いたぞ加蓮。最近無理させてたみたいで悪かったな。事務所で寝てるのを見て痛感したよ。今日はゆっくり休んでくれ」

加蓮「ゴメン、プロデューサー…。その事なんだけど…」

助手席のシートベルトを外した加蓮は身を乗り出して…今、目の前に顔がある。

加蓮「んっ…」

P「っ……」

軽く触れた柔らかな唇と、ふんわりと髪から漂う甘い香りに俺の思考は停止した。

えっ、なにが起きたんだ…キス?加蓮のまつ毛長いって、今考えるのはそういう事じゃない!

加蓮「ふふ」

P「どっ、どうしたんだ、加蓮」

加蓮「どうしたって、キス…だけど?」

不意打ちのショックが過ぎ遅れて恥ずかしさが込み上げてくるとドクン、ドクンと鼓動が早鐘のように脈打ち全身へとその勢いが伝わっていく。

P「いや、それは分かる!俺が言いたいのはなんでキスしたかって事だ!」

加蓮「私もいけない気持ちになっちゃってるから…かな?」

先程の唇の感触を指で何度も追ってしまう自分に冷静になれと心の中で念じていく。

加蓮「ちゃんと話すから聞いてね、プロデューサー」

P「あ、あぁ…」

加蓮「事務所にプロデューサーが帰って来た時の私ね。あれ実は寝たフリだったんだ」

P「えっ!」

加蓮「ちひろさんが備品を取りに行く時にねもうすぐプロデューサーが帰って来る時間だって言ってたから、足音が聞こえてきた時に寝たフリして待ってたんだ。だから、プロデューサーが独り言だと思ってた事も全部聞こえちゃっててさ」

P「あれを、聞かれてたのか…」

穴があったら入りたい…まさにそんな気持ちが押し寄せる。

加蓮「だから…ね」

P「いやー、加蓮は寝たフリ上手いなー!」

瞳を潤ませもう一度キスしようと迫ろうとする加蓮に慌てて話を切り替える。

加蓮「…もぅ。……だってさ、病院のベッドでの生活が長かったから知らないうちに得意になっちゃったんだ。私にできた悪戯ってそれくらいだったから……」

頬を膨らませて口を尖らせた後、伏し目がちに話す加蓮は少し寂しそうにそう呟いた。

P「悪いな……加蓮。嫌な事、思い出させて」

加蓮「なんでプロデューサーがあやまるの?私もう元気だよ、気にしないでよプロデューサー」

P「でもな…」

加蓮「はーい!じゃあ、私が罰を与えます」

ペロっと舌を出しで可愛らしい笑みを浮かべる加蓮に、さきほどの暗い顔が演技だと思い知らされる。

完全に加蓮のペースだ…。


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