32: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/12/23(金) 00:39:02.99 ID:1IaOhMLQ0
クラーラ「半年ほど前からでしょうか……ノンナは、私に向かって毎日のように、その……前日の『事』を細かに私に伝えてきました」
カチューシャ「へぇ……それで」
クラーラ「例えば、鞭で打たれただとか、縄で縛られたとか……とにかく、たくさんです」
カチューシャ「それで、あなたはどう思ったわけ?完全にセクハラだけど」
クラーラ「まず沸き上がったのは、怒りと困惑でした。公衆の面前で、ロシア語だから誰にも知られないことをいいことに、どこでも構わずそういったことを言う彼女を軽蔑しました。しかし、少しずつその思いは……怒りから、その……」
カチューシャ「いいわ、ゆっくりでいいから。あなたの話が聞きたいの」
カチューシャ様はクラーラをあやすように言った。視界の封じられた私からは見れないが、まさしく聖母がごとき情景であっただろう。クラーラが裸でなく、カチューシャ様がエナメル質の煽情的な服装でなければの話ではあるが。
クラーラ「はい、カチューシャ様……その、だんだん自分の心が嫉妬心で覆われていくのを感じていました。私だってかなうことならカチューシャ様のおそばに居たい、この身を捧げたい……なのになぜあの女だけがカチューシャ様を独り占めできるのかという不満が頭から離れなくなりました」
カチューシャ「あら、うれしい限りだわ」
カチューシャ様は言われなれてるように軽く言うと、ゆっくりと私が拘束されている椅子に近づいてきた。
カチューシャ「さて、ノンナ。これはどういうことなのかしら?あなたは口が固いと思ってたんだけど」
先ほどのように耳元で囁くカチューシャ様の声が、明らかに侮蔑し、さげすんでいる冷たいものに変わっている。私はそれだけでもイってしまいそうになるが、質問に答える。
ノンナ「……誰にもばれないと思うと、つい口が緩んでしまいました」
カチューシャ「……嘘ね」
はっきりと、一音一音確かめるようにカチューシャ様はそういった。
ノンナ「そんな!嘘などついて」
カチューシャ「黙りなさい」
ノンナ「……」
カチューシャ「あなたの日記、拝読させてもらったわ」
ノンナ「そんな!?あれは誰にも見せないように……」
カチューシャ「ええ、あなたなかなか隙を見せないから苦労したわ。流石ロシアのスパイだわ」
ノンナ「なっ!?」
私がスパイなことは日記どころか、どこにも証拠はないはずだ。そんなへまをするはずがない。どこでカチューシャ様にばれてしまったのだ……
カチューシャ「正確には元、スパイね。あんまりカチューシャ様の力を舐めないことね。あたしに忠誠を誓ったから排除しなかったようなものの、本来ならうちの高校に来た時点で殺されてるところよ」
ノンナ「……」
カチューシャ「さて、この日記にはなんて書いてあるから、クラーラ」
クラーラ「はい……どこから読めばよろしいですか?日記のほとんどがカチューシャ様賛美なのですが……」
カチューシャ「そこはいいから、クラーラ、あなたのことが載ってるところを読みなさい」
クラーラ「はい……『クラーラというロシアからの留学生が来た。何の関係もないだろうが、用心に越したことはないので少し様子を見ることとする……ある日の午後10時過ぎ、自室にて……』……あっ」
カチューシャ「どうかしたのクラーラ。続きを読みなさい」
クラーラ「は、はい……『自室にて、自慰行為を行うクラーラを目撃。自慰内容は……乳首ピアスを自ら引っ張り、痛みによる倒錯的な快感を得ていた。』と書かれてあります」
カチューシャ「へえ……あなた、そういう趣味があるの、ね!」
クラーラ「はぁん!!か、カチューシャ様、強いです……」
目が見えないが、おそらくカチューシャ様がクラーラの乳房を揉んだかつねったか……ああ!なぜ見れないのだろうか!クラーラのあの、苦悶に満ちたなかにある陶酔感に浸った時の表情が見たい、カチューシャ様が私以外にいったいどんな責め苦を与えるのかつぶさに観察したい、そして自分にもしてほしい……
どうにかして視界を確保しようと頭を振ったが、きっちりまかれた目隠しはとれるどころかズレもしなかった。
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