140: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/24(土) 03:10:38.96 ID:pCr1Cam0o
お弁当の最後の一口と紙パックのお茶を飲み終えたまどかが「失礼するよ」とさやかの襟元あたり、ごく近くに顔を寄せた。
「……うん、改めて嗅いでみても……ふつうかなって」
「そう? そうかあ、じゃあよかった」
「んひゅ?」
ワシっとさやかがまどかの頭を胸に抱いた。
「ありがと! いやあ、なかなか相談しづらくてさあ、あははは」
「あっ!」
「な、なに、やっぱなんか匂うとか??」
「杏子ちゃんの匂いがする!」
さやかはパッとまどかを放して二メートルほど後ずさった。
血の気が引いて白い顔のさやかにまどかがニコッと笑って見せた。
さやかと密着した時、匂いというよりごく微かな気配のようなもの、さやかのまとう空気がふと杏子のイメージを喚起させた。
「あ、えーと」
「ちゃんと仲良くしてるんなら良かった」
「な、仲良くって、今日は出がけにハグされただけだよヤダなも〜」
「わああ……今日はって……だけ、ってさやかちゃん……」
「教室戻ろ!」
さやかは本気のダッシュで逃げていった。
ワルプルギスの夜まであと二日。
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