17: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:05:52.81 ID:eDj2lchjo
重い足を引きずって帰ってきた。
さやかはもうあまり物を考えない。常に疲れている。限界が近いのがわかる。
眠ると決まって夢を見た。
コンサートホール、演奏者たち、ふらふらとゆっくり左右に揺れる大きな鎧。
その姿は醜悪だが、どこか魅かれた。
流れ続ける音楽に自分が融けてしまいそうになる。
目が覚めている間にも旋律が耳に響いてくることが増えた。
そう、ちょうど、今まさに弦が重なり高まっていく、大好きな箇所にさしかかって………
ほとんど無意識のうちにドアノブを回して自室に入ると杏子の姿が目に飛び込んできて、心を埋め尽くしていた音楽がピタリとやんだ。
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