186: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/10/03(月) 23:31:04.79 ID:X2AJWZE5o
雷が止み一帯は静かになっていた。
マミの身体を診ているさやかに杏子が聞いた。
「どうなんだ?」
「なんともないみたい」
「じゃあどうして意識が戻らないんだ?」
「ぜんぜんわかんない」
こんなの変だよ、とさやかは怒っている。
「おかしいよ! 治らないよ!? どうして??」
「病気でもケガでもないからね」
QBの返答にさやかが更に激高した。
「じゃあ、なんだっていうの!!!? いつもいつも説明が足んないのよ、わざとでしょこの耳毛!!!」
「ちょっと落ち着けさやか」
「起きて、マミさん、マミさんってば!」
ほむらはマミのソウルジェムを拾い上げて子細に見た。
ヒビひとつない。
ただ、空っぽになっていた。
「それはもう抜け殻だよ。ソウルジェムではなくなった」
QBが言い、ほむらはマミの爪を見る。魔法少女の刻印が消えている。
「こんなことが起こり得るの?」
「マミの魂は自力でそこから抜け出たんだ」
「どうしてマミさんは目を覚まさないわけ?」
「身体に定着するはずだった魂が時空間の隙間に引っ張られてしまった」
意味が解る者は誰もいない。ほむらが静かに尋ねた。
「ちゃんと説明して」
「ワルプルギスの夜は特殊な魔女だった」
「どう特殊なの?」
「次元間を彷徨うんだ。この世界に現われない時、あれは狭間にいた」
「狭間というのは、そうだね、忘却界とか時の間隙とかリンボと言えば通じるかい?
とにかく隙間だ。どこでもない場所だ」
「これを利用すると様々な場所や空間へ移動できる。ほむら、君には馴染みがあるんじゃないかな」
「さっきワルプルギスの夜は最後の力で間隙に飛び込もうとして半ば成功しかけていた」
「マミがそれを邪魔した。そして自分がそこへ吸い込まれてしまった」
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