209: ◆GXVkKXrpNcpr[saga sage]
2016/11/02(水) 16:53:39.15 ID:izpVRLdZo
そして気付いた。
(この子、それに向こうの子も)
見覚えのある姿が幾つもあった。
(ワルプルギスの夜から出てきた影たち!)
(この集団がワルプルギスの夜の正体なの?)
改めて周囲の少女たちをまじまじと見る。
(ワルプルギスの夜に……)
(魔法少女が殺されて取り込まれるのか、魔女になってからなのかをQBに尋ねたことがあった)
(言っていたわね。私たちにとってはどちらも同じことだと)
(自分たちの得るはずだったエネルギーをワルプルギスの夜に持って行かれたと)
(控えめに言っても酷い無駄遣いだとも)
(ワルプルギスの夜が得たエネルギーは相当なものになるはず)
(魔法少女だけでなく、街をひとつ壊滅させて膨大な数の人命も奪っていくのだから)
そして、それらはどう使われていたのか。
「その答えがここにあるのかもしれないわよ、QB」
この場にいない異星人につい語りかけてしまった。
(QBがこう言ったああ言ったなんてことばかり思い出してしまうわね)
無理もないと思う。
(あの子がどういった存在であれ、長い間頼りにはしていたものね)
さく、さく、と乾燥して脆い感触の地面を踏みしめながら頂上に出ると、そこは丸くぽっかりと空間ができていて中央にはグリーフシードが直立していた。
(こんなところに)
なんとなく拾い上げようとした時(それは君には必要ない。触らない方がいい)という聞き慣れた声がした。
「えっ?」
(今の君は高エネルギー体だ。安易にグリーフシードに触るのは止めておいた方がいいよ)
(もっと早く言ってよ)
もう手にしていた。
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