マミ「QBかく語りき」 QB「君らしいね」
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210: ◆GXVkKXrpNcpr[saga sage]
2016/11/02(水) 17:04:55.44 ID:izpVRLdZo


目の前の動かぬ魔法少女たちと同時に始めのうちはぼんやりと、しかし次第にまったく違う風景が見えてきた。



…………神から与えられた大いなる力を振るって国中に跋扈していた魔を払い

…………圧政を敷いた前王を倒しその親族や臣下を説得して自らを正式な王と認めさせた

…………そしてこの荒地に一夜にして石造りの都市を作り出した



いつしかマミは大勢の人や荷馬の引く台車が行き交う石畳の通りに佇み、語りかけてくる異国の言葉を聞いた。

頭に情報が流れ込んでくる。

月を信仰するその古い国が建国以来初めて戴いた女王は即位当時まだ顔立ちに幼さを残した少女だったという。

少女は聡明で弁の立つ優れた施政者となった。国の大部分は肥沃な土地ではなかったが価値ある香料を産し、これを他国に売るための安全な交易ルートを確保したことにより巨大な富みを得た。

戦は好まなかったが無敵の武力を誇った。

臣民に慕われた。だが信じていた身内の裏切りをきっかけに身を滅ぼす。

悲壮な会話が聞こえてきた。



(ビルキースが悪魔に囚われてしまった)

(“使者”はなんと)

(女王はもう助からないと)

(だが女王はまだあれの中にいる)

(あの方が我々の呼びかけに応えないはずはない)

(女王は我々に約束したではないか)

(我々と共にこの力で千年続く王国を築き上げると)

(皆がいつも笑っていられる世界を作ろうと)

(我々が女王を取り戻す)

(必ず)



国の各地に派遣されていた女王直属の臣らが密かに集まった。皆女王と同じ年頃の少女たちであり“使者”の眼にかなって神の力を授けられていた。

そして魔女の元へ向かい、誰ひとり帰ってこなかった。

彼女らの顔と、丘の上でグリーフシードを持つマミを囲んだ少女たちの顔が重なった。



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