211: ◆GXVkKXrpNcpr[saga sage]
2016/11/02(水) 17:10:48.30 ID:izpVRLdZo
幻は終わり、マミはいつかのQBの言葉を思い出す。
“まず、魔女になった彼女を助けようとした仲間の魔法少女十数人が
あれに取り込まれてそのまま魔女の力となった”
「そう。今のが、あなたたちなのね……」
「何か見ていたようだが大丈夫かい?」
難しい顔で考え込んでいるマミの側にQBが近づき、手近な少女の肩に登ってマミと同じ高さになった。
「QB、あなた本当にどこにでも現われるのね?」
「それは回収しよう。君の役には立たないしここに置いておくこともない」
マミは心底あきれながら手に持ったグリーフシードをQBに向かって放った。吸い込まれていく。
「この人たちが魔法少女だった頃の姿を見ていたわ。一体どれくらい昔の話なの?」
「紀元前九百年頃かな」
「今のグリーフシードはワルプルギスの夜のものよね?」
「その中心になった女王のものだね」
長くなりそうだとマミはリボンで座り心地のよさそうな二人掛けのソファを作って腰を下ろした。
「まどかに君のことを頼んだのだけれど、断られてしまったよ」
(良かった、鹿目さん)
「いい加減鹿目さんのことは諦めてもらえないかしら」
「この場合はまどかになんとかしてもらいたかったところだ。でもそれももう不可能になってしまった」
「ここは何? 私はどうなったの?」
いろいろと引っ掛かるがマミは知りたいことをまず尋ねた。
「本来何もないはずの空間の狭間にワルプルギスの夜が作り上げた結界だ。
ここを存続させるために通常空間に出入りして魔法少女ごと街を襲っていたようだね」
「ただ闇雲に魔法少女を狩っていたわけではないのよ、この人たちは……」
“我々と共にこの力で千年続く王国を築き上げると”
“皆がいつも笑っていられる世界を作ろうと”
「どうやら救済のつもりでいたみたい。ここで仲良く過ごしていたのかしらね」
「救済? 魂だけの存在になって永い時を過ごすことがかい?
魔女の力となって魔法少女や魔女も取り込んでいくことが? 君らにとって救済だと言うのかな」
「絶望に塗れて涙にくれて死んでいくよりはマシかもしれないわよ」
「不合理じゃないか。ついでに無関係の同族を自分たちのためにごまんと殺していくんだからね。
しかしほんとうに勿体ない。これだけの数の魔法少女が無駄になってしまったなんて。そう思わないかい?」
「それももう終わり。そうでしょう?」
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