マミ「QBかく語りき」 QB「君らしいね」
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226: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/11/22(火) 18:19:26.26 ID:TcD/Xdsko

「何もないところに君たちはこうして物を創りだす。
地上を模したこんな結界だったりこの寝椅子だったり。空白の状態に精神が耐えられなくなるようだね」

「何でもかんでも一緒にしないで欲しいわ」


相変わらずマミは過去の魔法少女たちに囲まれた丘の上にいて、新たに作ったソファーに思案気な顔で身を沈めていた。隣にはQBがいる。退屈を知らない生き物らしく同じ姿勢を取り続けている。

脱出失敗後の気絶するような眠りは急激に力を枯渇させたことによるハンガーノックのようなものだったらしい。回復して目を覚ました時、自分がQB共々黒い糸に埋まっているのを知って思わず悲鳴を上げ、腕の中のQBは抱き潰された。

マミを結界内に引きずり戻した大量の黒い糸は、今も身体中に纏わりついている。しかし彼女の動きを阻害しようとはしないし、見ないでおこうと思えば努力せずにそうできた。

振り払うこともできた。しかしすぐに絡みついてくるし切断はどうしてもできなかった。


「仕方ないわね。あまり気は進まないけれど」


元から断つべくいつもの古式銃を出現させて手近な一体の少女像に向かって発砲してみると、着弾した周囲が広く砕けて霧散した。続けざまに四、五体の上半身を消し飛ばす。


「ん……なるほど」


それらは壊れた先からみるみる復元していった。ワルプルギスの夜と戦った時とは違う。


「暖簾に腕押しね。まあこれらがこの人たちの本体で魂を宿しているということなら、そうなるわよね」

「かなり古い魂だけどね。もう僕らの役には立たない」

「それはどうでもいいの」


銃を消し、マミは肘掛にもたれて頬杖をついた。


「どうやら、ここを出て行くこと以外は好きにさせてくれるみたいね」

「それはそうだろう。君がいるだけで結界の延命は叶うわけだから」

「小屋でも建ててみようかしら? こうして大勢に囲まれているのも落ち着かないわ」

「あまり余計な力は使わない方がいい。君は無駄に凝りそうだしね」

「どうにも困ったわね。この子たちを一気にまとめて粉々にできれば復元する間に逃げられるかもしれないけれど、そこまでのことは今の私では無理」


ふうー……と長い溜息をついてしまった。


「手詰まり感が半端ないわ」

「今のところ君のできることは限られている」

「ええ。ヒマ過ぎてどうにかなりそうな心の平衡を保ったり、沸々と湧きあがる焦燥を抑えたり。
自分のメンタルケアに必死よ。……分からないでしょうけれど」

「うん。僕には理解できないが、それは大変だね」


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