マミ「QBかく語りき」 QB「君らしいね」
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240: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/12/16(金) 02:16:06.98 ID:Tj9/jsnfo

「魔女との戦いで一度片足が根元から千切れたんだ。ちゃんとくっついてその後も支障なく動けていたのに、魔法少女ではなくなってからの生涯ずっと怪我した方の足を引きずっていた」

「ちょっと──今、生涯って言った?」

「システム破りを果たした子についてはその後のデータを取っている」

「私のデータも取るの? 一生?? そんなに手間ひまをかけるのね」

「時々様子を見るだけだし君たちの一生は僕らにとっては大した時間ではない。
もし君が自分の身体に戻ることができればもう僕の姿を知覚することはできなくなるから、あまり気にしなくていいよ」

「見えないんだから気にするなと言われても」


マミは厚い雲で覆われた空を見上げて「あなたたちって本当に……」と呟いた。


「以前あなたは私が知ることによって結果が変わる可能性について教えてくれたわ」

「何も知らない方が予後はいいかもしれないと僕らは考えている」

「私にどんな症状が出るか予測はできる?」

「君が想像した最悪のところに落ち着く可能性がある。
魔法少女に関わるあらゆる記憶を失う。してきたこと、起こった出来事、そして仲間たちのことを忘れる」

「冗談を言っているの?」

「そういう傾向があるんだ。言ったはずだよ、知らない方がいいとね。引きずられるんだ」


どうであれ知っておかなくてはならなかった、とマミは自分に言い聞かせた。


「……記憶ね。回復するとしたら、どれくらい時間がかかりそう?」

「数か月から数年といったところかな」

「それは困ったわねえ。貴重な時間が潰れちゃう。あなたには都合がいいわよね?」


仲間たちにマミという実例が示せる以外の何もできなくなってしまう。魔法少女の勧誘についてマミがつけた注文も当然のようになかったことにされるのではないだろうか。

QBから返答はなかったが、マミはそれを肯定と取った。

それからしばらくの間、マミは自分の考えに深く沈み込んだ。本人は気づいていないが、その姿は周りの少女たちとよく似たくすんだ色の彫像のようになっている。



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