271: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2017/02/07(火) 08:21:37.05 ID:5orYg2PVo
何かが起こっている。
取り返しのつかない何かが起こりつつある。そんな思いで胸がざわつく。
まどかが見たのはマミがほむらと一体化したところまでだ。
(ほむらちゃんはマミさんと一緒にいる。マミさんの魂が帰る場所はひとつしかない)
もちろんマミの身体だ。ではほむらの身体は? どこからどうやって戻ってくるのだろう。
手の中のソウルジェムはきれいな紫色だ。
(無事……では、あるはず……)
(ほむらちゃんの色)
見ていると少し落ち着く。
遠くの方からゴロゴロと雷の音が聞こえてきた。気になって窓を開け、真夜中の空を見上げる。
空の一角で黒い雲が重々しく垂れ込めながら巨大な渦を形成しかけてた。
(あれは)
あの方角は──。
鼓動が早まる。まどかはほとんど無意識に一番手近にあった上着をつかみ、腕を通して家を飛び出した。
(行かなきゃ)
夢で何度も見た終焉の風景を思い出す。
あそこだ。
深夜の住宅街を彼女なりの全速力で駆けていくが、すぐに息が切れた。
(体力なさすぎ)
(情けないな)
しかし走ることを止めない。危機感がそれをさせない。
ぽつぽつと雨が降り始めた。
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