291: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2017/04/05(水) 08:27:56.03 ID:AjtdeEYho
「大丈夫、私の使った通路はしばらく開いたままだからあの子もちゃんと惰性で戻ってくる。時間差ができただけ。
あなたもすぐそこへ向かってほしいの」
「何をしに? 手が足りないのか?」
「いいえ、それもたぶん大丈夫。
ただ三人にいつまでもそこにいないように伝えてくれないかしら」
「危険があるのかい?」
「もしかするとね」
「あいつらに早く帰るよう言えばいいんだな」
「ええ、そういうこと」
「わかった。なんでもって言っちまったし、使いくらいするさ」
「よろしくね」
「あいよ」
マミは元気づけるように軽く杏子の背中を叩いた。わざと億劫そうに立ち上がった杏子が何か言いたげにマミの顔を見る。
「聞きたいことを、聞いていいのよ?」
そう助け舟を出したマミだが、杏子は「まあいいや」と首を振った。
「後にする。行ってくる」
「いってらっしゃい」
そしてマミはひとりになる。
彼女はもはや魔法少女ではない。できることはそう多くはなく、なまじ優秀だっただけにもどかしい思いもある。
(リボンが使えれば簡単だったのに)
──だが、この目はとても便利だ。
今、ほむらが無事に救出された。彼女は安堵の息を漏らした。
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