296: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2017/04/05(水) 12:57:27.61 ID:AjtdeEYho
家路を急ぐ三人の背後から地響きが追いかけてきた。地面が小刻みに揺れ始める。
「あっ……地震?」
「だね。あたし地震キライだなー。逃げ場がないから」
「私も、苦手」
「まっ得意な人はいないよね」
上擦った声のまどかに受け答えるさやかの顔も青ざめている。
ほむらがふたりに「急がないと」と声をかけたタイミングで大きな揺れにつかまった。ガクンと強烈に突き上げられてバランスを崩しながらも、間に挟んだまどかを支えて注意深く移動を続ける。
揺れはしかしあっけなく止み、地鳴りもおさまっていった。三人はようやく鹿目家の前に到着した。
いつのまにか雨は上がり雷雲も消えている。
未明の街はしんと静まりかえっていたがそれも短い間のことで、すぐに轟音と強い揺れに叩き起こされた人々のざわめきであふれた。救急や消防のサイレンも聞こえてくる。
鹿目家の玄関の明かりが点いた。
さやかは「またね、あたし一度家に帰るわ」と早口で言うと姿を消した。ほむらも変身を解く。
ドアから知久が顔をのぞかせた。
「まどか?」
「あ、パパ」
「いたいた、良かった。君たちが部屋にいなくて驚いたよ」
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