297: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2017/04/05(水) 13:02:39.08 ID:AjtdeEYho
驚いたと言うがまるでそうは見えない。にこやかだ。
「ごめんなさい」
「すみません、二人で慌ててしまいました」
口々に謝った。
「いや、揺れが大きかったから無理もないよ。短く済んで良かったよね。
ちょっと散らかっちゃったけどガスも電気も水も無事なんだ。ラッキーだったよ」
(私が何時間も前に家を抜け出たことには気付いていない)
(パパは私がそんなことをするなんて、きっと思ってもみない)
ほむらはまどかの後ろめたい思いを見て取った。下を向くまどかに身体を寄せ、耳の近くで小さく「ごめんね」と言った。
まどかはびっくりし、微かに首を振ってみせた。
(そうだよ私は……)
(私はどうしても行かなきゃいけなかったんだから)
二人ともしおらしく知久について家に入る。台所の方からタツヤの泣き声とそれをなだめる詢子の低い優しい声が聞こえた。
部屋に戻って電気を点けてみるとぬいぐるみや本が散乱していたので、二人で簡単に片付けた。
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