301: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2017/04/05(水) 14:16:22.82 ID:AjtdeEYho
「新しい山ができたわね。街の人もびっくりよ、きっと」
直接見ることはできないが、その辺りの上空をヘリコプターが何台も旋回している。騒音がひどいのですぐ窓は閉め切った。
結局、ワルプルギスの夜が何世紀もかけて溜め続けてきたものがああいった形でこちらに根こそぎ戻ってきたということらしい。
「あそこにあるごちゃごちゃしたもの全部きれいに覆い隠しちゃったな」
「ファフロツキーズって言うんだって」
「ふぁ、なんだって? またイタリア語?」
「またってことはないでしょ。Falls From The Skiesを縮めた言葉ね。
空から降るはずのないものが降ってくる怪奇現象のこと。魚とかカエルとか」
「へえ、やっぱり変なことには詳しいね」
「詳しくないわよ。調べたの」
「でもそいつら、なんでこっちに来る気になったのかな。
ずっと隠れててQBさえそいつらのこと知らなかったってのに」
「あの人たちはもう、遅かれ早かれ消えるしかなかった。
向こうにいてもただ無になるだけ。でもこちらに戻ればこの星の自然な循環系に参加できるでしょ」
「自然……? 死人ってそんなこと気にするか?」
「そうね。私たちみたいには考えないかもね。
生きた身体を闇雲に追いかけてきただけかもしれない。パニック映画のゾンビみたいに。
本当のところはわからない。知りようがないでしょ」
「紀元前九百年って言ったよね。シバの女王だろ、そいつ聖書に出てくるよ。
QBってほんっとに大昔から地球にいてずっと魔法少女を魔女にしてきたんだな」
「僕たちはそのための存在だからね」
「いたのかよ」
QBが割り込んできた。
「驚かせたかな?」
「いきなりしゃべりかけられると殺意がわく」
「ごめんなさい」
「なんでマミが謝んの?」
マミは「つい」と真面目な顔をした。
318Res/339.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20