96: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/22(木) 01:56:20.35 ID:H0JqPK/8o
「いいよあげる。どうぞ? あと何回かは使えそうだよ。はい」
掌に載せて差し出す。
目をぎらつかせて近づいてきた少女がそれをひったくり、後方へ跳んでさやかを睨みつけた。
「どういうつもりなの?」
「ワルプルギスの夜って知ってる?」
「?」
これから見滝原を襲う厄災と、自分たちがそれと戦うつもりであることを簡単に話した。
「赤と黄色の人はその準備のためにグリーフシードを集めてるの」
「あははっはははは」
彼女はそれを聞くと笑い出した。
「ああ、おっかしい。どうだっていいけどさあ、もっとマシな言い訳ないの?」
「……はあ」
がっかりした。
頭から信じてもらえなかった。
見知らぬ少女はさやかの落胆のさまに哄笑をぶつけると、どこかへ行ってしまった。
(……帰ろっと)
そろそろ夜も遅い。さやかはトボトボと家路についた。
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