14: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/10/07(金) 20:37:59.56 ID:mFpjnES+0
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どれだけ衝撃的なことがあっても朝が来れば出社しなければならない。
幸いにも昨日の酒は残っていない。
睡眠時間は十分とは言えないが、それはいつものことだ。
今日の予定はほとんどルーティンワーク、つまり半分寝ていても務まるような楽な日。
にもかかわらず、重要なプレゼンがある日よりも社屋に入る足は重かった。
P「はぁ……」
どんな顔をしてあいさんに会えばいいのか?
想いを告げられて、振って、半ば襲われて、インポがばれて、それでもなぜか恋人になれてしまった。
……意味が分からない。
男前な彼女にふさわしいプロデューサーたろうと、積み上げてきたものが跡形もなく崩れ去ってしまった気がする。
あいさんとのこれからの付き合い方はどうしたらいいのだろうか?どうなるのだろうか?
昨夜から相変わらず空転しっぱなしの思考にうんざりしながら、事務所のドアを開いたのだが…。
「やぁ、来たね。おはよう、Pくん」
俺を出迎えたのは今一番聞きたくない声だった。
P「あいさん…っ!?」
彼女の今日のスケジュール的に、たとえ顔を合わせる機会があったとしてもそれは午後以降だろうと高をくくっていたところへの不意打ち。
あい「フフッ…」
あいさんがはまぶしいくらいの満面の笑みを浮かべながら、椅子から立ち上がる。
よく見れば彼女が座っていたのは俺のデスクの椅子だった…。
既に出社していた数名の同僚も、朝にふさわしくない快活な美声に何事かと顔を上げている。
モデルのようなこなれたキャットウォークで一直線に俺へと近づいてくる麗人。
嫌気がさすほどに面白みのない事務所がいつのまにやら、煌びやかなランウェイへと変貌していた。
P「ぅ…ぁ……っ」
入り口で立ち止まったまま思考停止して微動だに出来ないでいる俺を余所に、あいさんはどんどんと距離を縮め、縮め…縮め…!!
ぎゅうぅぅ〜〜〜
P「!!!????」
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