19: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/10/07(金) 20:44:10.22 ID:mFpjnES+0
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あいさんとプライベートで外出したことはこれまでにも何度もあった。
恋人になったからといってその内容は特に変わったりすることはなく、お互いの興味のある場所へ何か所か訪れ、最終的にいつものバーにたどり着く。
これまでと違うのは、バーを出た後に解散とならないこと。
特に示し合わせたわけではないが、自然な流れで俺のマンション前で一緒にタクシーを降り、彼女を部屋に招き入れた。
あい「思ったよりも片付いているみたいだね…フフッ」
P「えぇ、昨日掃除しましたから」
あい「なるほど…君は昨日から私を連れ込む気満々だったというわけだな」
P「うっ…」
してやったりといったようにニッコリ顔の麗人と、図星を突かれ汚い笑いでごまかすしかないみっともない男…。
P「そ、その通りでございます…。今日のために手に入れていた良い紅茶がありますので、じゅ、準備してまいります…」
見透かされた恥ずかしさに居たたまれなくなって、彼女をリビングに残し逃げるようにキッチンへ向かった。
紅茶を用意して戻ると、彼女は上着を脱いで淡い色のワンピースのみの姿になってソファに掛けていた。
平静に戻りかけていた胸の裡が別の意味でまた軽く跳ねそうになる。
P「はい…どうぞ…」
あい「ありがとう、頂きます」
あい「……良い香りだ…んく……うん、美味しい…」
P「あぁ、良かったです。ごくっ…お、我ながらなかなかの味…」
俺もカップに口を付けながら彼女の隣に腰かけた。
何を話すわけでもなく微笑み合いながらこくこくと紅茶を飲む…。
カップの残りが少なくなってきてようやく部屋がしんと静まり返っていることに気付いた。
P「あ、テレビでもつけましょうか…」
そう言ってテーブルの上のリモコンに伸ばした手にあいさんの手が重なる。
あい「いや…それよりも音楽の方が良いな…」
P「…そ、そうですね…じゃあ…」
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