東郷あい「あちらを立てればこちらが立たず」
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32: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/10/07(金) 21:00:17.89 ID:mFpjnES+0
ただの呼吸でいい歳した男が目を白黒させて悶えているんだ…。
その征服感はそれはもう甘美に違いない。
もし仮に彼女が強く息を吹き込めば鼓膜など簡単に破れ散ってしまうだろう。
耳を丸々咥えられてしまっては、たとえ乱暴に逃れようとしても息を吹き込む方が断然早い。
俺の左耳の生き死には完全にあいさんの手のひらの上、もとい口の中…。
しかし…。


P「はぁっ!はぁぁぁっ!はぁぁぁ〜〜〜っ!」


あいさんにすべてを握られ身を任せているこの状況がたまらなく心地いい。
脳汁がとめどなく溢れ出てくる。
果てしない幸福感…。
あいさんが俺の絶叫する姿を見たいと感じたなら、息を吹き込んでくれて一向に構わないとすら思う。
いやむしろ、吹き込んで吸い込んで、あいさんに俺をズタズタにして欲しいとさえ思ってしまう。
そうすれば…。

……。

そうすれば…?

……。

詮無い、バカげた考えを頭から捨て去る。
そんなことより今はただ、あいさんの口に痛ぶられるのを感じていたい…。


あい「んはぁぁぁ……♥ じゅずずっ♥」

P「ぁっ………」

あい「ん、ふぅぅ……これくらいにしておいてあげようかな♪…とても可愛かったよ? フフッ」


途切れた集中を戻そうとしていたところで左耳が解放されてしまった。
久しぶりに空気に触れた左耳は、右耳とは比較にならないほどにドロドロになっていたので、耳舐めのそもそもの目的としてはもう十分すぎるほどに十分だから仕方ない。


あい「では仕上げに綿棒で…」


  ぐじゅぐちゅ♪ がさっ♪ こそそっ…♪
  こしこし♪
  ふぅ〜〜〜〜〜♥


ドロドロになっているだろう耳垢を綿棒で撫で取り、耳の周りに残る余分な唾液を拭き取って吐息でフィニッシュ。
それでも、あいさんの膝枕から頭が上げられない…。
暴虐の限りを尽くされた左耳はまだ火照り、頭にもまだ靄がかかっている。
頭を撫でてくれている彼女の手にたっぷり10分ほど甘えさせてもらった。
……。
相も変わらず腹に溜まったドロドロの熱は何処にも行き場がなく、時間とともに自然鎮火するのを待つしかない。


P「………」

しかし、いつまでもそうしてはいられない。
残念なことに、明日の仕事の為に今晩の間に調べものをしておかなくてはならなかった。
もっとも、それ程時間のかかるものではないが。


P「ふぅ〜〜〜〜よし! あいさんありがとうございました。おかげさまで目も覚めました」

あい「フフッ。お役に立てたなら本望さ」

P「あいさんは先にお風呂に入っちゃってください。俺は調べものが終わってからにしますから」

あい「…そういうことなら先に入らせてもらうよ」


着替えとバスタオルの用意をして浴室に向かう彼女の後ろ姿を見ながら、そういえばちゃんとしたキスをしそびれてたなぁと、なんだかとても損した気分になってしまった。


P「…やるか」


気持ちを切り替えてリビング壁際のデスクのPCを起動した。


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