にこ「『れんあいげぇむ』!?」…『V』
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19:名無しNIPPER[saga!nasu_res]
2016/10/16(日) 23:28:16.43 ID:kKlZB90E0


「どうぞ、こちらへ」



店の住人はこれまた細い腕で手招きしながら
にこを奥の部屋へ案内しようとする



にこは戸惑った、さっきの不満点を理由に難癖つけてこの店から
出て行くという手もあるのだが



 相手を罵倒して店を出て行くというのも些か気が引ける
それが楽にできれば苦労は無く…結局のところ良心が傷むというモノで
にこは相手についてくしかなかったのだ





「本日はどのようなご用件で」


散髪からメイクも整形もなんでも承ります
看板に書かれたキャッチコピー通りお客の要望には応えるらしく
しかし…


にこ「髪を切りたいだけなんですが…」



「髪…だけですか」



「…どうでしょうか、お客様、初回サービスとして無償で美容エステも
 如何でしょうか」



ニィっと女性は笑う、曰く、顧客は作りたいし大事にしたいと
冗談交じりに笑いかけてくれた



にこ「そ、そうですか…じゃ、じゃあお願いしようかしらー、あはは…」



浮彫の頬骨が目立つ笑みを浮かべる40代女性に牽き吊った笑みで
相槌を打つにこ…


心境はすごく帰りたいの一言に尽きた





「お客さん、辛いお悩みをお持ちのようですね」

にこ「あはは……はい?」



「今じゃ寂れ人も来やしませんよ…
   でもね、10年、20年前は此処も繁盛してたんですよ?」


そりゃあもう、当時のキャピキャピした子達が毎日のように来た、と


「これでもたくさんの女の子を見て来た身でしてね…なんとなく
 見てると分かるんですよ…お客さんお若いのに…
  携帯を眺めて涙してらしたでしょう…事情までは分かりませんが」


見られてたのか、あれだけの距離にいたんだから表情くらい分かるか…と
にこはこの店員を少しだけ意外そうな顔で見た



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