提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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661:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 02:12:21.73 ID:5CZ3sfEx0
プリンツ「アトミラール……ビスマルクが何をしたのかお忘れですか?」

提督「まさか。だが、あれはビスマルクがやりたくてやったことではない」

プリンツ「何故そう言い切れるのですか?」

提督「……あいつは、泣いていたんだ。俺のもとを去る時、セックスの快感で冷静な判断ができる状態になかったにもかかわらずにな」

提督「快楽に蕩けた顔ではない。悲しそうな泣き顔だ。思えば、兆候は……あいつが助けを求めているサインはいくつもあった」

提督「だが俺は気がつけなかった、最後のあの涙の時でさえ。そこからあいつは壊れた。あの男が好きと思い込むしかなかったんだ」

プリンツ「……だとしても、あいつは穢れた存在です。それに、あんなの騙される方が愚かです」

提督「人は、時には思わぬ間違いをすることがある。周りから見ていれば理解不能でも、過ちを犯してしまうことがあるんだ」

プリンツ「それでも過ちは過ちです。あいつのせいでどんなに貴方が傷つき、苦しんだか忘れたわけではないでしょう?」

提督「……だが、それは」

プリンツ「本意でなかった?かもしれませんね。ですが、それでもあなたの傷が癒えるわけではありません」

プリンツ「失望や怒りがありますよね。あんなことをされたのだから当然です。けど、それを無理に押さえつけている」

提督「……それでも、だ。それでも、俺はビスマルクを……」

プリンツ「アトミラール。貴方のビスマルクへの想い……それは本当に愛ですか?」

提督「……何が言いたいんだ?」

プリンツ「本当にビスマルクが好きなのですか?……その気持ちは、憐れみや同情ではありませんか?かつての愛の成れの果てではないんですか?」

提督「ち、違う!!俺は本当に……」

プリンツ「アトミラール」ダキッ

提督「っ!!」

プリンツ「もし、あなたがビスマルクに対して何らかの罪悪感があるなら。……それは間違いです。決してそう思う必要はありません」

プリンツ「アトミラールは、自分の幸せのためにしたいことをしていいんです。それを咎めることなんて、誰にもできない」

提督「プリンツ……」

プリンツ「しがらみなんてすべてなくしてください。周りを見渡してみてください。きっと何か良いアイデアが浮かんでくるはずです」

提督「……」

プリンツ「……ちゅっ」

提督「!!??」

提督(プリンツの言葉に動揺していた俺に、彼女はいきなり口づけする。唇を重ねるだけの、初々しいソフトなキス)

提督(時が止まった。俺は、拒むことも、振り払うこともできなかった。ただ、その暖かさ、プリンツの熱が心地よかった)

提督(しばらくして、我に返る。プリンツは、それを察したのか自ら唇を離した)


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