提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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662:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 02:14:27.07 ID:5CZ3sfEx0
プリンツ「……私の、ファーストキスです」ジッ

提督「な、なんで……」

プリンツ「忘れないでくださいね。私は、いつでも貴方の味方で、貴方を見ていますから」

提督「お、俺は……俺は……」

プリンツ「貴方のためなら、何でもできます。では、失礼しますね」

提督(プリンツが部屋を出ていく。俺は、ただ何もできずにいることしかできなかった)

提督(しばらくして、ようやく気力が回復する。何とかして執務室へ向かう。頭がおかしくなりそうだった)

提督(プリンツがまさかあんな行動に出るとは思わなかった。もう誤魔化せない。自覚せざるを得ない。……俺は、今やプリンツも愛している)

提督(また、彼女が言った通り、俺はビスマルクに対して確かに失望や怒りを覚えているのだ)

提督(もちろん、ビスマルクのことを愛しているのは本当だ。ああして奪い返したことに無上の喜びを感じている)

提督(もう一度、二人でやり直す。それを望んでいる。その為に、俺は自らの不満に蓋をしていた)

提督(それがプリンツの言葉で一気に膨れ上がった。バックドラフトのように大きく燃え盛る)

提督(どうしてあんな馬鹿みたいな手に引っかかったのか。どうして一度は完璧に裏切ったのか)

提督(殺してしまいたい。散々に痛めつけて、身も心もすりつぶして、自殺させてやりたい)

提督(自分が大きな罪を犯した汚い人間だと自覚させて、『ごめんなさい、赦して』と泣きすがるのを冷たく切り捨ててやりたい)

提督(もはや言葉にしきれないこのくらい感情をどうすればいいのか。どうすれば満足なのか自分でもわからなかった)

提督「……っ」

提督(そして、執務室前の廊下に来たところで気がつく。扉の前で膝を抱え、体育すわりの格好でうつむいているのは)

ビスマルク「……」

提督(俺がずっと待ち望んでいたはずの女性だった)


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