提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」
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767:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/02(月) 01:03:42.84 ID:bEdAZoZ50
提督(岸壁の下からぬっと伸びて、だん!とその端を掴む。思わずぎょっとしたが、その可能性に思い至り、大慌てで駆け寄る)

提督「プリンツ!!」

提督(その手に飛びつくと、まるで氷のように冷たい。岸壁から下を覗き見ると、虚ろな表情のプリンツいた)

提督(緊急時用の、ただコンクリートを削っただけの梯子をすぐそこまで登ってきていた)

提督「プリンツ!!プリンツ!!」

プリンツ「……」ニコッ パクパク

提督(しかし、俺と目があった瞬間、ぼんやりとした笑みを浮かべる。口がアトミラールと動いた気がした)

提督「もう大丈夫だ!!捕まえたぞ!!もう大丈夫だ!!」

提督(腕を掴み、引っ張りあげる。上半身を何とか引っ張りあげたところで脇の下に手を差し込み抱き上げた)

提督(力なく首に回された手が、プリンツがここにいるという実感をもたらした)

提督「良かった……!!本当に良かった!!プリンツ!!俺はもう駄目かと思っていたんだ……!!」グスッ

プリンツ「……」

提督(プリンツは何事か言おうとしたが、口をパクパクさせるだけで声が出ていない。衰弱しきっている!!とりあえず運ばなくては!!)

提督「プリンツ、一度下ろすぞ!!中へ運ぶ!!」

プリンツ「……」コクッ

提督(こくんとかすかに頷く。プリンツをお姫様のように抱え、揺らしすぎないように急ぐ)

提督「どうする?どうするどうする!?」

提督(この体の冷たさ、意識もはっきりしない。今日はたしか医務室に人がいなかったはず……軍医が急病でこられなかったのだ)

提督(くそっ!!どうしてこんな時に!!このままではプリンツが死んでしまうかもしれない!!)

提督「体を暖めなくては!!それと、水と食べ物だ!!」

提督(そういった類いはどこにある!?食糧庫か!?いや、俺の部屋でいい。あそこなら非常食から救急箱、そしてシャワーまである)

提督(そうと決まれば実行だ。急いで運び、敷いたままの布団に寝かせる……前に濡れた制服を脱がさなくては。それと目立つ外傷がないかチェックだ)

提督(プリンツを畳に寝かせる。艦娘が被弾したときになるように、服はボロボロだ。大変なことになっているのだがそれどころじゃない)

提督(顔は生気がなく、青白い。付着した血痕はどうやらプリンツのものではないようだが……)


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