10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/04(金) 22:49:39.47 ID:EIJhNKL6O
夕方、いつもより肩が重たく感じた。
南側のブラインドの隙間から覗く斜陽が眩しくて目を細めた。
視点を転じて、隣の席の都築さんを盗み見た。
黙々と作業に集中していて、全く気が付いてない。
最初よりも前のめりになった体に、私は声をかけた。
「背中、丸くなってるよ」
「あ……」
そこで、彼女は初めて恥じらうような仕草をした。
「私みたいに、肩凝っちゃうよ」
笑いかけて、私は立ち上がった。
「わ、肩薄い」
「そんなことは」
肩を揉んであげようと思ったけど、肉がついてなさ過ぎて揉めなかった。
「骨ばってて私は嫌です」
作業を中断して、
「紺野先輩は、指細くて綺麗な形で羨ましい」
「そうかな」
指を掴まれる。
そう改めて見られると気恥ずかしい。
「羨ましいです」
「でもね、これが冬場とかにはしもやけで大変なことになるの。すごいの」
「あ、私も。私の場合は、足ですけど」
「家の中でも手袋したり……」
「靴下5枚くらい履いたり……」
小さな笑いが重なった。
100Res/65.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20