埋もれる日々 (オリジナル百合)
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28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 23:03:47.54 ID:IwWYtL7GO
このままじゃまずい。
威厳。
先輩の威厳。
咳ばらいを一つ。
背筋を正して、仕事に打ち込んだ。

定時が過ぎた。
今日の納品書のチェックがやっと終わり、大物にとりかかろうとした矢先。
部長からお呼びがかかった。

「紺野君、ちょっと倉庫行くから来てよ」

「……分かりました」

率直に言って、この部署の残業の原因は全てこの部長のせいではないかとさえ思う。
地下の倉庫へ向かいながら、部長は部署の人達へのダメ出しを私に聞かせる。
それから、過去の自分の功績を自慢してくる。
狭い倉庫に入ると、何分か目的の物を探す素振りを見せて、

「ごめんごめん」

と悪びれもなく謝って、

「やっぱりここじゃなかったみたい」

見当違いだと言って無駄な時間を費やすのだ。
部長は仕事をしているのだろうか、と囁かれている。
倉庫から出ようとすると、必ず手を握られて、

「ほこり被ってるよ」

と頭や身体に触られる。
もう嫌になる。
おまけに話が長い。
気が遠くなるくらい、話が長い。
部長から解放された頃には、心身ともにへとへとになっているなんてことも。



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