27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 22:39:22.69 ID:IwWYtL7GO
その日は、やはりタクシーで帰ることにした。
身の危険を感じたのもある。
彼女に主導権を握られてしまっていて、あのままだとまた何かはいはいと受け入れてしまいそうだった。
どこか逆らい難い。
彼女はそんな人間だった。
数日経って、約束の日。
私は一人そわそわしていた。
都築さんは平然と仕事に取り組んでいた。
お世話係の私は、必然的に、彼女のそばにいなければいけなかった。
苦痛とまでは言わないけれど、気まずかったのも確かだ。
あの日から、気軽に都築さんの体にも触れられなくなった。
意識しているのは恐らく私だけ。
腫れ物みたいに扱ってしまって、内心申し訳ない気持ちだった。
お茶汲みで席を立った都築さんが、戻って来て私の席に湯のみを置きながら、
「今夜、楽しみです」
と小さく耳打ち。
「あ、はい」
縮こまる私。
からかう様な視線と交錯する。
どうも先輩としては舐められてしまっているような。
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