埋もれる日々 (オリジナル百合)
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38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/13(日) 19:32:48.13 ID:7BtxinLWO
「裏から入ります」

赤やピンクのイルミネーションが彩るお店の入り口を横切る。
配管や室外機でごちゃごちゃした印象の裏路地に入ると、普通の扉があった。
彼女がドアノブに手を伸ばす。

「待って……」

私は彼女の腕を掴んだ。

「どうされました」

「怖気づいてるみたい」

「止めておきます?」

「それ、聞く?」

頼んだ張本人が言うか。

「緊張する」

今日だけの事なのに。
新しい世界の扉を開けるのがこんなに怖いなんて。
心に波風が立つ。
そういうのが一番嫌なのに。
いつも、断ることができない。


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