65: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/14(月) 21:45:55.39 ID:zWhOy6uzO
少し経ってから、彼女は小さいふかふかのタオルケットを持ってきてくれた。
それを私の身体に背中から被せて、隣にゆっくりと腰を降ろした。
その重みで私の身体もわずかに沈んだ。
「紺野さん」
肩に触られた瞬間、私の体に恐怖が蘇った。
力が抜けそうになる。
「いやっ!」
くまの人形を盾にして、彼女の手を払いのける。
かけてくれたタオルケットが床にずり落ちた。
「……落ち着いてください。大丈夫ですよ」
都築さんが優しく宥めてくれたけれど、やや錯乱してしまって、
「うん。分かってる、分かってるよ……」
同じ言葉を繰り返した。
彼女はタオルケットをもう一度かけ直してくれた。
甘い彼女の香水が、鼻をくすぐった。
部長の匂いを上書きしていく。
100Res/65.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20