本田未央「絶対に許さない」
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9: ◆Freege5emM[saga]
2016/11/03(木) 22:59:51.59 ID:5It74+0Mo

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ビジネスホテル風の部屋の、素っ気ないほど清潔なベッドの上で、
未央は上下のビキニ――南の島の撮影で使った――だけを身に着けて、四つん這いの姿勢を取っていた。
すぐ横で眺めるプロデューサーの指示である。

「プロデューサー。これはいわゆる、女豹のポーズというやつでは」
「ネコミミでもつけて、にゃんみおモードにしたら、もっと気分が出るかもな」

未央はプロデューサーを見上げた。
自分のポーズで、同僚アイドルの何人かのグラビアを思い浮かべたようだ。

「しかし、アイドルのプロデューサーなんて仕事やってると、感覚が麻痺してくる」
「感覚が、麻痺?」

プロデューサーのぼやきに、未央は怪訝そうな声を漏らす。

「未央にも、ビーチでビキニとか着せたことがあるけど、あれって下着と露出度ほぼ同じだよな。
 女子高生に下着姿同然の映像や写真を撮らせて、それを売りさばくとか、やってること女の敵だよなぁ」
「ま、まぁその、砂浜やプールでビキニは、普通の女の子だって着るし……
 てぃーぴーおーが合ってればいいんだよ!」

そう言いつつ、未央は羞恥心が湧き上がってきたのか、
外ハネのショートヘアから除く耳を赤くしていた。

「プロデューサーから指図されると、本当はイヤでも、言いにくいだろ? アイドルだから。
 だから、女の子がイヤってところは、こっちで勝手に察してやらないといけないんだが……」
「じゃあ、ある意味これは私のためであり、プロデューサーのためでもあるんだね。
 プロデューサーに、この未央ちゃんが越えちゃダメなラインを教えてあげないと」

未央が、アイドルとしてどこまで男の欲望を受け止められるか測る。
プロデューサーが、未央やアイドルたちにどこまで要求していいか測る。

そういう正当化が二人の間で了解されていた。



「ふっ、うぁ、あっ……?」

プロデューサーが、未央のうなじから肩甲骨の間へ指先を下ろす。
未央は、声を漏らしてしまった――その自分の反応に驚いていた。

「い、いや、あっ、別に、イヤなワケじゃないよ……止めなくていいよ。
 ただ、ちょっとびっくりしちゃっただけだから……」
「それなら、続けさせてもらうぞ」

プロデューサーの指は、未央の背中の柔肌を、線を描き塗り潰していくように丹念になぞった。
両の肩甲骨など、皮膚の薄いところに来ると、未央はくすぐったげに上半身を揺すった。





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