7:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 02:23:48.10 ID:/QnXmBJo0
こぽこぽこぽ……
――ぴちゃんっ、ぴちゃ、ぴちゃ
雪乃「は……ぇ?」
その音は、一方は、最早聞きなれたものでした。お湯をカップに注ぐ音。
またもうひとつのほうは、先程聞いたばかりでしたから、分かりました。
ティーバッグをお湯に浸す音。
雪乃(どう、して……?)
呆けかけていた意識がわずかに冷え、私を組み敷いているPさんに視線をやって、その指先にぶら下がる。ぽたぽたと雫の垂れるティーバッグを見止めて、
紐先でくるくると回る、茶葉の入った台形の袋を眺めて――――理解させられました。
じゅ――――――ぁ……っ、
右胸の突起に、熱を滴らせるティーバッグが、焼印のように置かれるのを見ました。
雪乃「かはッ……あ゛ァ!!」
止める間もなくそれは為され、私は生まれてはじめてとなる発音の声を上げました。
――じゅうう…………っ
雪乃「ら、りゃめ――ぇあ゛!!!」
尾てい骨から首筋まで奔る刺激。
意思と無関係に身体が反り上がります。
雪乃「あかはっ、あうっ、んあっ!! ああ、ああ、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ティーバッグがその身を折り曲げ、熱量がじゅうと染み出し、幾筋もの流れとなって乳房を滴り落ちます。
雪乃「あ゛、ア゛、あ、ああ……ッ?!」
驚愕の余りソファから跳ね上がったらしく、私のカラダはPさんのもう片方の手で、強く押さえつけられていました。
「ぐ……、締め付けすごっ、雪乃……熱めの風呂と同じくらいだよ。そこまで熱くないはずだ」
雪乃「あふぇ、はぇ、えぁ? は、はあっ、んあっ、ああ、はぁ…………っ!!!」
理解の外に穿たれた感覚で、反射的に涙が溢れ。私の視界は海底のように淀みます。でも、Pさんの満ち足りた様子だけははっきりと分かりました。
それは――
「今の――よかったみたいだな、雪乃」
雪乃「はっ、はぁっ、ふふあっ、あふぁ――?」
私すら知らない私を見つけた時の顔。
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