彼女達との思い出
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125:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/12(月) 17:52:43.30 ID:IV3lvoqA0
詳しく聞きすぎると、それはセカンドレイプになってしまう。

断片的な情報をかき集める。

・結衣は、この春から移動してきた10歳年上の会社の先輩(命名:蛇野郎)から、言い寄られている。
・最初は、ニタニタとデートを誘ってくるくらいだった。やんわりと断っていた。
・とある案件で一緒に仕事をした。そこで、結衣が致命的なミスをした。
・蛇野郎は、そのミスをフォローしてくれた。すこし見直した。

・少し気を許してしまったら、残業中に2人きりになった時に、軽くボディタッチされた。やんわりと拒絶したつもりだったが、相手はその気になってしまった。
・以来、事あるごとに一緒に残業をしたがるようになり、2人きりのタイミングを見計らって軽く触られるようになった。

・この年末時期になると、エスカレートしてきた。
・直近では、(おそらく)胸を触られた。しかも(これも推測)ブラウスのボタンを外され、ブラにまで手をかけられ、ホックまで外された。

・必死で抵抗しようとしたが、仕事をフォローしてもらった弱みと、蛇野郎の目が怖くて強く拒否できなかった。
・自分は女だ。何かあれば、首を切られるのは男ではなく女の私だ。
・蛇野郎もいるし仕事もきついから嫌で嫌で仕方がないが、私はこの仕事にやりがいを感じているので、辞めたくはない。でも、誰にも知られたくない。

結衣「ひっく・・・私・・・あの感触が・・・頭から取れないの・・・ひっく・・」
僕「結衣は悪くないよ。悪くない。よく一人で頑張ったよ・・・えらいよ・・・悪くないからね。」

結衣は、僕の胸で、ずっと泣いていた。そして、そのまま寝てしまった。
僕「・・・」

僕は考えていた。
僕にできることってあるのだろうか?

はっきり言って、ない。

今の世の中ならば、これは完全なセクハラだし犯罪だ。コンプライアンス云々どころの騒ぎじゃない。
でも、当時はまだそこまでセクハラ・パワハラに対する意識も低い時代だった。
また、10歳も年上の先輩に対して、他部署のペーペーの僕が太刀打ちできる要素は全くない。

僕と同じフロアにいる事業部長の電話が漏れ聞こえたことがある。

事業部長「はい。我々の提案を拒否するということですね。それでよろしいですね?では私はこれから○○と△△と□□の会社に出向いて談合をしてきますので。」
事業部長「は?何言ってるの?おたくはこの条件飲まないんでしょ?いいよ。飲まなくて。徹底的に潰すから。後悔するなよ。」
事業部長「じゃあ、最初から『自分に決定権はありません』て言えよ。こっちは遊びでやってんじゃないんだよ。お前じゃ話にならんよ。上司を今すぐ出せ。出せないならもういい。お前の会社は2か月後にないからな。」

こんな会話が聞こえることは(ごくたまに)あった。

つまり、何が言いたいかというと、世の中、まっとうな会社ばかりではない。会社は不祥事を隠そうとするし、それをもみ消すためなら何でもやる。
だから、歯車である自分が、やれることというのは、何もないのだ。

できること。
それは、結衣を抱きしめてやることだけだった。彼氏の代わりとして。

帰り道、結衣はすっきりした顔をしていた。
結衣「私、頑張ってみる。蛇野郎先輩は2週間くらい出張だから、それまでにいろいろ考えてみる!」
僕「うん。大見得切ったけど、僕には何にもできない。ごめんね。」

結衣「ううん。ありがとう。すっきりしたよ!」



嘘だ。
きっと、会社の女子寮に帰ったら、またきっと悩んで暗くなるんだ。

結衣、なんとかしてやりたい。

僕は、あることを思い出した。


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