彼女達との思い出
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144:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/13(火) 23:47:56.47 ID:r7ul+eXo0
GWも後半に差し掛かり、僕は絵里奈と2人で会った。

僕「元気だった?」
絵里奈「元気だよ。でもお金がない・・・」

絵里奈は、保険のセールスレディだ。契約が取れないと、給与は低い。
決して、保険の契約を迫られたことはないが。

僕「大変だよね。ノルマ制は。」
絵里奈「明るさには自信あったんだけど。いざ契約ってなると、足元見られるのよね。」

僕「そっか。僕は会社から保険が斡旋されるし、さすがに入ってあげられない。」
絵里奈「そういうのは、求めてませんけど?」

そうだよね。
絵里奈は、以前より、大人びた。ぐっと、色気が出てきた。

僕「何か、心境の変化があったみたいだね。」
絵里奈「・・・うん。私ね。」

僕「だいたい察しが付くけど、どうした?」
絵里奈「彼氏が出来そう。いい人よ。誠実で。私と大違い。」

絵里奈に彼氏ができる。
当たり前だ。絵理奈はいい子だ。世間の男子が放っておくわけがない。

僕「そっか。良かったね。」
絵里奈「それだけ?」
僕「他に何を言えと。」

絵里奈「別に、何というわけでも。」
僕「僕は、うーん、うまく言えないや。」

僕「こうやって、互いに暇な時に、気軽にご飯を食べてくれる人がいなくなるのは、寂しいなと思っただけだよ。」

精一杯の嘘。

絵里奈「なにそれ。私は今まで通りでいいよ?私に彼氏が出来たって、竜也先輩に彼女が出来たって。同じようにしてくれれば。」

同じように。同じように。
僕は、いつも、絵理奈に、このセリフを言われる。

『同じようにしていいよ。キスまではしていいよ。それ以上はダメ』と言っているように聞こえる。

僕「そうだね。また連絡するよ。」

僕は、この関係を壊したくない。
今だから思う。
絵里奈も、関係を壊したくなくて、もう一歩先に進めたくなかったのだろう。


もう、絵里奈のことを忘れたい。
忘れられない。
でも、忘れたい。

GW最終日、僕は、勤務先に戻ってきた。
そして、涼子に、メールを入れた。
「付き合ってください。」

返事は、「会ってお話ししましょう」

だった。


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