彼女達との思い出
1- 20
151:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/14(水) 13:26:27.78 ID:sj/LjXhp0
7月に入り、経営企画室に、新人が2人配属された。
大柄な男(ガリガリガリクソン似、以下ガリ君)
無口な男(栗原類似、以下ルイ君)

ガリ君は、経営企画室の番長こと河村さん・鈴木さんの部下的立ち位置。ルイ君は、沢村さん・僕の部下的立ち位置の配属だった。

なんでも、経営企画的な考えをレクチャーすればいいだけらしい。2人とも優秀で、半年後には他部署に異動。他部署の幹部候補として活躍が見込まれているらしい。

僕「ああ、ルイ君。よろしくね。新人研修でとても優秀だったのを覚えてるよ。そうか。ここで少し勉強して、〇〇支社のお抱えになるんだね。」
ルイ「・・・よろしくお願いします・・」
僕「う、うん。でもあれだよ?配属された以上は、戦力として頑張ってもらうからそのつもりでね?勉強会のつもりで来たのかもしれないけど。」
ルイ「・・・貴重な場ですので、しっかり・・・頑張ります・・・」

支社のお抱えになる。きっと、重役のサポートとして、寡黙な仕事を要求されるのだろう。当然、経営の観点で物事を考えなければいけない。
僕は、利益計算、商品企画から発売・商品の廃止までの流れ、実際製造現場はどう考えて仕事をしてるのか、サービス提供の理想と現実など、多角的に会社を考えられるような資料を集めてもらった。自分で考えて、自分でまとめてもらった。

ルイ「・・・藤原さんのおっしゃる通り、結論は理解できます。しかし、・・・そこに至るまでの・・過程が納得できません・・」
僕「それは、ルイ君がまだ、『結論に至るまでの過程を、真に理解していない』からだよ。」

ルイ「藤原さん、意見が抽象的すぎます。」
僕「ここは学校じゃないんだ。書類も、教科書じゃない。数学の教科書みたいに、懇切丁寧に公式や定義が書いてあるわけじゃない。」
ルイ「その通りです。」
僕「その資料で、わからない単語にチェックしてみて。」
ルイ「・・・・この3か所でしょうか。」

僕「じゃあ、今チェックした3か所以外で、ここの「リスクを考え」という文言の意味は?」
ルイ「リスク、ですから・・・危険性、マイナス要素、でしょうか?」
僕「うん。通常だとそうだよね。でも、為替変動や生産性などを考えた時には、プラスに変動することも『リスク』だと考えるものなんだ。」
ルイ「?そうですか?なぜです?」
僕「円安になって海外でバカ売れして、生産が追い付かなくなって、国内が品薄になったら、どうなる?」
ルイ「・・・」
僕「利益は短期的に上がるよ?生産稼働率も上がるよ?いいことだらけかな?」
ルイ「国内が品薄になれば、生産設備の整っている大手が、国内市場を独占すると思います。」

僕「賢い。だったら、それもリスクだよね。」
ルイ「そうですね・・」
僕「まあそこまで深読みしなくても、売れすぎたら生産がパンクする。だから、生産能力には余裕を持たせなきゃいけないってことはリスク管理だね。」
ルイ「分かりやすいです。」
僕「ちょっと話がずれちゃったけど、つまり、ルイ君は、まだこの書類の文言を理解できてないんだ。それは、ルイ君が悪いんじゃない。まだ業界の知識が十分じゃないんだ。」

ルイ「はい。なんとなくわかってきました。」
僕「僕はともかく、この部署の人たちが作る書類には、この業界で生き抜いていくための情報があふれてる。まずは、その書類の情報を正確に把握できるようになることだ。」
ルイ「はい。そのために資料を自分で作って、自分の中の理解不足を補えと。」
僕「・・・ルイ君、ものわかりがいいね・・・頭の出来がいい子はちがう・・」

実際、ルイ君は優秀だった。ただ、PCでの作業は苦手なようだった。当時のOSはまだまだ発展途上で、利便性を上げるためには自分なりに工夫がいる時代。
彼にとっては、慣れが必要だ。

ルイ「藤原さんは、非常に優秀です。凄いです。知識が豊富で、しかも話が分かりやすいです。PCにも強い。」
僕「うーん、あれかな。大学時代、家庭教師をしててね。0の子に1を教える苦労を知ってるからかも。あと、ルイ君が賢いからだよ。PCだって、実際は沢村さんの足元にも及ばないよ。提案力なんて月とありんこだよ。」
ルイ「沢村さんは別次元の提案力ですが、僕からすると、藤原さんの方が凄いですよ。なんでも一人でできてしまう器用さがあります。」
僕「買いかぶりすぎだよ。あと3年経てば、きっとルイ君の方が凄くなってる。」

この頃、仕事は本当に上手く回っていた。慢性的な残業はあったものの、仕事の仕組みが分かり、自分の立ち位置が確立され、教える人もいる。

ちょっとした休息には、涼子がいる。僕は、日ごろのストレスのはけ口を求めるように、涼子に発散した。

涼子は、特に表情を変えることなく、僕の欲を、受け止める。
そして、受け止めた後、落ち着いて、こう言うのだ。

涼子「じゃあ、ご飯に行きましょうか。」

僕は聞けなかった。

「こんな関係、楽しいの?」

なんのために、涼子は付き合ってくれているのか。
なんのために、涼子はそのすらりと美しい肢を開き、どんな気持ちで受け入れてくれているのか。

お盆前、涼子が、また僕の部屋に来た。
相変わらず、綺麗な顔立ち。
いつものように、いきなり、服を脱ぐ。
その時、ふと気づいてしまった。

あれ?僕は、涼子のこと、好きなの?
そこにいるのは、確かに美しい女性だ。

しかし、なんの感慨もない。
頭の中で起きた混乱は、ぐるぐる回り、めまいを起こす。

涼子「?どうしました。。?」
僕「・・・いや。うん。なんでもない。」

突然だった。
僕は、突然、涼子を抱けなくなった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
459Res/629.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice