彼女達との思い出
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169:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/15(木) 17:26:30.52 ID:MVK382n60
肌寒い感覚で、目を覚ました。
病院だった。

目の前には、特に誰もいない。
現状を把握する。

よく、起きた瞬間はぼうっとしているとか、しばらく記憶がないとかいろいろ言われるが、そんなことはなかった。
僕はすぐ、倒れたことを思い出し、病院にいることで現状をほぼ把握した。

右手には点滴。近くにはナースコール。

なんにせよ情報収集だ。僕はナースコールを押してみた。

すぐにナースが来る。

ナース「藤原さん、目が覚めたみたいね。気分は?」
僕「・・・特に問題ないと思います。えと、鏡ありますか?僕のスーツの上着に入っていたかと思うんですが。」

手鏡を受け取る。顔色は、いい。怪我も見受けられない。腕が少し痛むぐらいだ。

ナース「自分のお名前、わかります?」
僕「はい。藤原竜也です。おそらく、会社の階段付近で気を失って倒れたんだと思います。」

ナース「あら。意外と軽傷なのかしら。今、先生呼んできますね。えと、上司の方にも、連絡を入れておきます。」
僕「助かります。」

簡易的に先生があれこれチェックしてくれた。
先生「とにかく、栄養出張だよキミ、しばらく安静にしないと。あと、脳のダメージがあるといけないから、数日は検査入院ね。」
僕「仕事があるんですが・・」
先生「あのねぇ。藤原さん?あなた、死にかけてたんだよ?自分の命と仕事、どっちが大事なの?」
僕「ですが・・・休んだ分だけ自分に返ってきてしまうので・・・」
先生「これは命令だよ。検査しなさい。」
僕「しかし・・」
先生「あなたの上司には、私から言うから。あなた、仕事中に倒れてるんだよ?あなたに何かあったら、最悪、会社に業務停止命令が出るよ?その意味わかる?」
僕「逆に迷惑がかかりますね。わかりました。」

夕方、課長がやってきた。
僕「すみません。ご迷惑をおかけします。」
課長「本当に迷惑だよ、君は。」
僕「すみません・・・」

課長「そうじゃない。なんでもっと早くサインを出さないんだ。君は、「大丈夫です」しか言わない。」
僕「・・・」
課長「助けてのサインを出さないと、逆に、皆に迷惑がかかる。それだけは覚えておいてくれ。」
僕「おっしゃる通りです。申し訳ありませんでした。」
課長「それと・・・ここまで放っておいて、すまなかった。誰もが、お前の境遇を知ってたのに。。手助けできなかった。」

僕「うっ・・・うう・・・」

僕は、課長の前で、泣いた。

課長「とにかく、年内は休め。年明けからは、事務の子だけれど、2人付くから。」
僕「・・・そうだったんですね。」
課長「え?お前にも言ったはずだが・・・」
僕「聞いたのかもしれませんが、忘れてたんだと思います・・」

課長「・・親御さんに連絡しないとな。」
僕「いえ、結構です。やめてください。」
課長「身の回りの世話や、泊まるんだから準備もあるだろう。どうするんだ。」
僕「つてがあるので、そちらをあたります。」

課長「そうか。とにかく安静にな。」
僕「はい。ご迷惑をおかけしました。」

僕は、淳に連絡を取り、着替え等を持ってきてもらった。翼と結衣も一緒だ。
淳「社内は騒然だぞ。過労死したかと思った。」

意外と元気そうな僕を見て、淳はほっとしていた。

結衣「びっくりさせないで・・心臓泊まるかと思ったよ・・・」
僕「よせ。縁起でもないw」
翼「あなた副主任なんでしょ?しっかりしなよ。」

僕「しっかり頑張ろうとした結果がこれさ。」
翼「・・・ごめん。」
僕「なーんか、頑張ってみたけど、無理だ。僕には。」
結衣「・・・うん。」
僕「僕は、沢村さんにはなれないや。部署内も、他部署も、誰も僕の仕事なんて信用してない。誰も動いてくれない。」
翼「え。そりゃそうよ。まだ3年目が会社を動かせるわけないじゃん。」

僕「本当だw悩んで損したww」
淳「お前は頑張りすぎるんだよ。気軽に行こうぜ。」
僕「・・・・ありがとう。」
結衣「また寄るね。困ったことがあったら言ってね。」

僕「みんなありがとう。みんなしか頼れないから、頼らせてもらうよ。」


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