彼女達との思い出
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198:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/18(日) 01:19:11.37 ID:HdVC0mRt0
お盆前、部署主催のお疲れ様甲斐があった。幹事は僕を含めた数人だ。
泊りがけのものだった。

僕は、幹事であったけれど、宿泊せず途中で帰ると伝えてあった。
菜々子さんに対して若干恐怖心があり、一緒に宿泊したらなにかされるかもしれないと思っていたからだ。

僕「え?僕、宿泊しませんよ。」
菜々子さん「そうなんですか・・・じゃあ私も、参加しますが、宿泊ナシでお願いします。」

やはり・・・

そして当日夕方、他の幹事に、都合がついたから宿泊すると伝えた。幹事は別部屋で幹事部屋がキープしてある。
菜々子さんは一般参加者なので、宿泊する部屋を当日手配が出来ない。完璧だ。

お疲れ様は始まった。

菜々子さん「え?竜也さん、宿泊するんですか?!」
僕「はは・・・都合がついたから・・幸い、幹事の部屋は空きが1つだけあったから。」
菜々子さん「じゃあ、私も宿泊に変更できないですか?」

僕「今からはさすがに無理だと思います。」
他幹事「そうだねぇ。空きがもうないんだよ・・ごめんね。」

よし。勝った。
その夜、驚愕した。

菜々子さんは、男性の先輩方が酔っていることをいいことに、上手に先輩方に懐柔し、宿泊場所を確保しないまま、各部屋を夜通し周り、お酒を注いだり雑談したりして過ごしていた。
菜々子「私、先輩方と夜通し飲みますよ!眠くないし!」
先輩方「まじで?!嬉しい!眠くなったら適当にどっかで寝ればいいよ。泊まって行け泊まって行けw」

僕は、今まで、伊達に菜々子さんの相手をしていない。
実は、万が一、彼女が無理やり宿泊するという不測の事態に備え、幹事の部屋がどこなのか、だれにも情報公開していなかった。
自分の宿泊部屋を知られたくなかったからだ。

しかし、菜々子さんは僕の予測を上回る根性を出した。

僕達幹事が手配したホテルは、有数の巨大ホテルであったが、彼女は、各部屋をノックして誰がいるのかを確認する暴挙に出たのだ。
相手は美人の女性である。
気分を害する人もおらず、部屋を間違えたことを謝り、和やかに扉を閉めてはまた次の部屋をノックして回った。
僕の宿泊する階に来た。遠くから、ノックのする音が聞こえる。談笑が聞こえる。
しばらくすると、またノックの音が聞こえる。

ノックの音は、次第に大きくなり、だんだん近づいてくる。
その時の恐怖は、今でも覚えている。

「コンコン。あの、失礼します。」
疑う余地もなく、聞きなれた声がした。

他の幹事が、何の躊躇もなく扉を開ける。
幹事「はい。あ、菜々子ちゃん!どうしたの?あ、竜也君かな?いるよー」

はいアウト。

菜々子さん「もー、竜也さん!どこにいるかくらい教えてくれてもいいじゃないですか!私、下から全部屋ノックしてきたんですよ!」
僕「ええ・・・根性やばいですよそれ・・・」

菜々子さんはビール瓶片手に、グラスまで用意して、僕に注いでくれた。
僕「はぁ・・うん。まあ、お疲れ様です。」
菜々子さん「ええ!お疲れ様でした!朝まで、ご一緒しますよ!」

違和感があった。
あれ?何かがおかしい。

気付くと、この部屋には、僕と、菜々子さんしかいなかった。

後日、他の幹事に聞いたが、「え?みんな気を利かせて部屋からこっそり出て行ったけど?」
本当に意味が分からない。

かくして、酔っぱらった菜々子さんの逆襲が、始まった。
この日の菜々子さんのことは、今でもよく覚えている。




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