彼女達との思い出
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217:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/21(水) 15:50:37.01 ID:livU6Uc80
菜々子さんは、翌週から普通に出勤し、今までどおりに仕事をした。
僕も、普通に接した。

乗り切ろう。あと数日で年末だ。
帰省しよう。逃げよう。


年末を迎え、最終日に有給を取り、さっさと帰省した。
菜々子さんは、一切、連絡をしてくることはなかった。
ただ、年明けから、物がなくなる・無言電話・意味不明な手紙の投函などが出てきた。
確認を取っていないが、きっと菜々子さんの仕業だと思っている。

今となっては、確かめようとも思わない。


年末、帰省し、大学のサークル仲間と会うことになっていた。

未來、たか子、めぐみ、祐希、僕で待ち合わせて飲みに行く予定だった。
直前になり、続々とキャンセルすると連絡が来る。
なぜだか、めぐみと2人で飲みに行くことになってしまった。

めぐみは、もともとアイドルみたいな子で、学生時代もドキドキしてしまって話したことも滅多にない。
どうしよう。何を話そう。

僕「あれ・・なんかごめんね。まさか2人になるとは思わなくて。」
めぐみ「うふふ。新鮮でいいじゃない。行きましょ。場所はお任せするわ。」
僕「もう、地元じゃないから、殆どお店も知らないよ。あ、あそこのビルの最上階にオシャレな所があるから、そこに行こうか。」
めぐみ「いいよ。私飲めないけどいい?」

僕「ん?いいよ。ノンアルコールのカクテルもいろいろあるからね。」
めぐみ「ごめんね。うちは、両親が厳しくて、いまだに門限もあるし、アルコールなんてご法度だよ。」
僕「そうなんだ。愛情あふれてるね。」
めぐみ「今日だって、女子会で食べに行くだけだって言ってあるの。だから、終電には間に合わせないと。」

暗に、アルコールで酔わない。それと、誘っても無駄だよと言っているようなものだ。

僕「信用されてないなw」
めぐみ「あ・・そういう意味じゃないの!ごめんw」

彼女は顔を真っ赤にした。可愛いかった。

営業の苦労話、業界の動向、今の夢。両親のこと。
学生時代には知らなかった、彼女のこと。
久々に訪れた、安息だった。

ああ、これだ。僕が求めている。普通の光景。
下心もなく、駆け引きもなく、つまらなくもなく、純粋に、笑って楽しめる時間。

めぐみ「・・もう、こんな時間なんだ。」
僕「あ!電車大丈夫?・・・ゆっくり言っても間に合うな。改札まで送るよ。」

めぐみ「ありがとう。楽しかったなぁ。また誘ってくれる?」
僕「・・・んー、そうだね。また連絡するよ。」

クラスに残ったドライマティーニを飲み干して、僕はめぐみの手を取る。
にっこりと笑って、それに続くめぐみ。

帰り道、またみんなで遊びたいねと話し、別れた。

めぐみ、彼氏いるのかな。いるよなぁあんなに素敵な子だもの。
はぁ。いいなぁめぐみの彼氏。

心の諦めと相反して、この日からめぐみとのメールのやり取りは格段に増えていく。




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