298:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/06(金) 15:12:59.35 ID:tuYsB/OP0
新年になり、久々に堅・京介・玲奈・絵里奈と会った。
玲奈と絵里奈は、それぞれ身籠っていた。予定日は、そろって5月だそうだ。
玲奈「堅君はなんでもやってくれるから助かる。」
絵里奈「いいなぁ。私の旦那、暇さえあればパチばっかり、親の自覚あるのかしら。」
堅「上司に言われてるからな。『妊娠中にしでかしたことを、奥さんは一生恨むらしい』ってね」
僕「何それ怖い。」
玲奈「竜也先輩はどうなの?彼女は?」
僕「んー、そういうのはいいかな。子供は欲しいけれど・・・んー、誰かと結婚とか、無理な気がする。」
絵里奈「先輩は結婚しなくてもいいよ。いつまでもそのままでいてよ。」
僕「なんだそれは。」
京介「子供が生まれると、あっという間だよ。毎日、子育てと仕事。たまの休みだって子供の世話。そんな繰り返しだよ。お前は耐えられるのか?」
僕「無理w」
京介「ですよねぇw」
皆、家族を持ち、毎日を必死に生きてる。
僕はどうかな?
僕は、自由に行きたい。拘束されたくない。
仕事にも、他人にも、家族にも。
帰り道、絵里奈と一緒だった。
絵里奈「最近、歩くのしんどい。」
僕「妊婦さんも大変だ。どっかで一休みしようか。」
絵里奈「ありがとう。」
僕「つわりとかは?」
絵里奈「もう平気。アルコールだけは控えてる。何食べてもなんともないよ。」
僕「そっか。妊婦って意外と頑丈なんだなぁ」
絵里奈「妊婦になって気づくことも多いよ。妊婦は、社会に守られてるよ。本当に。」
僕「・・・絵里奈も母親かぁ。」
狂おしいほど欲しかった絵里奈。
でも、時が経って、そんな感情も薄れてしまった。
時の流れというのは、良くも悪くもすべてを洗い流してくれるものだ。
絵里奈を見て、昔とは違う感情が浮かぶ。
ああ、この子を見守りたい。
無事、出産してほしい。
絵里奈「旦那、出歩いてばっかり。嫌になっちゃう。」
僕「親の自覚、か。男なんて、子供が生まれないと父性が出ないっていうしなぁ。でも母親側からすると不満だよなぁ。」
絵里奈「うん・・・だから・・・」
僕「だから?」
絵里奈「何かあったり、不安な時は・・・頼っていい?」
僕「・・・」
絵里奈「・・・」
僕「・・・いいよ。なにしろ僕は、絵里奈にとっての」
絵里奈・僕「「お兄ちゃんだから。」」
帰り道、僕と絵里奈は、久しぶりのキスをした。
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