33:テスト ◆71vVbFpf.c[sage]
2016/12/02(金) 01:21:16.06 ID:rPTcKAbi0
僕が栞里の電話に出たのは、2週間後だった。
僕「・・・もしもし」
栞里「やっと出てくれたんだね」
僕「ああ。出なくて悪かった」
栞里「いいの。私が悪いんだし。私、ずっと、あなたとの何がいけなかったのか、考えていたの。」
僕「そっか。それで?」
栞里「私は、たぶん、毎日が、同じであることを望んでるんだと思うの」
僕「なんとなく、わかるな。栞里は、平和が好きなんだよねきっと。」
栞里「あなたは、きっと、いつも、絶えず、変化・刺激を求めてるんじゃないかな。」
僕「・・・否定はしない。生き急いでるってよく言われるし、変化が好きなんだろう。」
栞里「私と、あなたは、考え方が違う。だからきっと、うまく行かない。」
僕「・・・つまり、別れたいという意味でいいのかな?」
栞里「理屈では、わかってるの。でも、私はあなたが好きだし、正直、あなたと結婚したいと思っている。」
僕「え・・・本気なの?僕と?あそこまで言われて?」
栞里「この際、あなたが望むのならば、今は付き合ってくれなくていい。私とあなたは、親友になれると思う。ゆくゆく、結婚も視野に入れて、長い目で見てほしい」
僕「はっきり言おう。親友にはなれないよ」
栞里「なぜ?」
僕「んー、僕はね。男女間で友情は成立しないと考えているんだ。それは、相手に、女性としての魅力がありませんと宣言してるようなものだから。」
栞里「そんなことないよ。現に、私はあなたと親友になれる自信があるし、その、私には、あなた以外にも、心の内を見せられる『親友』の男子がいるもの」
知っている。そいつが誰なのか。
そいつは、栞里のことが好きで、なんとか取り入ろうと、俺と栞の恋路について、様々なアドバイスを栞里にしていたのだ。
栞里は、そいつに騙されていることを、知らない。
僕「じゃあ、約束できるかな。」
栞里「何を?」
僕「本当に親友になれるかどうか、勝負しよう。僕と栞里、それからそいつと栞里がいつまでも親友となり、親友であり続けられるならば、君が正しかった。その後、改めて僕から交際を栞里に申し込む。それまで待ってくれ。」
栞里「・・・うん」
僕「逆に、男女間で友情が成立しないという事態が発生したら、僕の勝ちだ。僕は今後、一切栞里とは連絡を取らない。いいね?」
栞里「・・・・わかった。頑張る。」
僕「じゃあ、それまで、気持ちの整理をつける意味でも、交際は仕切り直し。一度別れよう。」
栞里「・・・ひっく・・・うん・・・わか・・・った・・・」
終わった。
何もかも。
僕と栞里は、一度、別れることにした。
僕は知っていた。栞里と別れたら、どんなことが起こるのか。
僕たちが分かれたという話は、1週間もしないうちに、サークル内の誰もが知ることとなっていた。
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