341:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/13(金) 17:21:34.93 ID:oJFYbA1J0
僕「おはよう。」
しほ「・・・おはよう。・・・早いんだね。」
僕「そう?コーヒー淹れる?」
しほ「・・・いい。」
彼女は、まだ起きず、裸のまま毛布にくるまってゴロゴロしていた。
僕は、その毛布をちょっとだけ剥す。
彼女の白い裸体が、すこしだけ垣間見える。
その艶やかな胸元に、視線がいく。
しほ「ダメ。・・これ以上は、もうダメ。」
僕「・・・そっか。わかったよ。」
僕は踵を返し、自分の珈琲を入れる。
トースターにパンを入れる。
しほ「・・・ねぇ。」
僕「ん?」
しほ「・・・私のこと、好き?」
僕「・・・ごめん。僕は、嘘だけはつけない。僕がどんなにひどい人間でも、やっぱり、誰かをだましたりはできない。」
しほ「あーあ。酷い男。私、魅力的だと思うんだけどなぁ。」
僕「うん。魅力的だと思うよ。でも僕は遠距離恋愛なんてこりごりだし、それに、正直、ここまで来ると、理想的な子が現れるまで、誰とも付き合いたくない。」
しほ「もったいないよ?私に限らず、出来るチャンスがあるのに、それでいいの?」
それでいいの?
いいわけがない。
でも、僕のアレは、回復の兆しがない。相手傷つけるだけじゃなく、自分が傷つくのはもう嫌だ。
だから、軽い関係でいたい。
僕「うん。乗り気じゃない。」
しほ「・・・しようって言ってくれれば、するよ?私。あなたが好きだから。この毛布を、今すぐ取って、あなたを受け入れるわよ?私。何の見返りも、あなたが望まないなら、何の見返りも求めないよ?」
僕「そうやって、自分を粗末にしないでほしい。帰ってくれ。」
帰ってくれ。
帰って。
これ以上、僕を苦しめないで。
僕は、もう、ギラギラした世界に行きたくない。
もう、傷つきたくない。
そりゃあ、酔っ払ったら、やっぱり、いろいろ欲も湧くけど。
今はもう、一人でいたい。
彼女は帰った。
それから、彼女からの連絡には返事をしなかった。
「今でも好き。」
「また会いたい。」
半年もすると、それも来なくなった。
それから1年。久々に連絡が来た。
結婚することにしたらしい。
前の彼氏と、ヨリを戻したそうだ。
それでいい。
今はもう、彼女と連絡を取る手段はない。
でもきっと、彼女は幸せに暮らしていると思う。
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