357:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/16(月) 09:16:21.76 ID:tVDj7JSq0
騒ぎの中、女性がおずおずと警官に声をかけてきた。
女性「あの・・・」
警官「はい?どうされました?」
女性「私、この目の前の喫茶店にいたんですけれど、こちらの男性は、自転車が壊れて泣いていた女の子をなだめて、自転車を直していましたよ?」
警官「それを見たの?間違いない?」
女性「ええ。間違いないです。何かあったら証言もしますよ?女の子泣いてたのに、誰も助けないで・・・かわいそうでしたから。私はちょうどその時手が離せなくて・・ですから、その男性が自転車を直しているのを見て、ホッとしてたんです。」
この女性、僕の行為を見ていたようだ。
よかった。目撃者がいるなら心強い。
警官「なるほど。我々も、疑ってかかってるわけじゃないんですよ?ただ、通報があると、ちゃんと調べないといけないわけで・・」
女性「分かってますけれど、あまりにその男性が不憫で・・・。あこの喫茶店に防犯カメラがありますから、ほらあそこ。あれに映ってるんじゃないですか?」
僕「あ、本当ですね。僕もここまで疑われて気分もよくないので、しっかり調べてほしいです。」
警官「いやいや。そこまでしなくても。わかりました。目撃者さんもいますので、簡単な聴取だけでいいですから。」
母親「・・・なんだかすみません・・せっかく助けていただいたみたいなのに、早とちりと言いますか・・・」
僕「いえ、お母さんはそれでいいと思います。世の中、確かに不安なことばかりですから。ただ・・」
母親「はい・・?」
僕「自転車、ちゃんとメンテナンスしないと、壊れちゃいますよ?お子さんを守る大事な乗り物ですから、たまにはチェックしてやってくださいね。旦那さんに言っておいてください。」
少女「おじさん、ありがとうね。」
少女は、ほっとしたようにそう言った。
母親の、お礼をしたいのでという誘いを断り、僕はその親子に帰ってもらった。
僕を助けてくれた女性と、警官2人、僕の4人で簡単な調書を取る。
女性「何かあるといけませんから!」
その女性と、連絡先を交換した。
警官「では、これで解散。お手間を取らせました。」
僕「いいえ。警察がしっかり仕事をすることが確認できてよかった。」
女性「では、さようなら。」
僕は車に乗り、その町を後にした。
まあ、みんな納得できたんだし、これでいいか。
あの女性、綺麗な人だったな。
また会いたい。
でも、連絡するのもなんだか下心丸見えだよなぁ。
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