彼女達との思い出
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365:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/17(火) 11:20:38.36 ID:gqeJi9QR0
博美は、休みの日には僕に会いに来た。
そして僕の家に泊まる。

自宅で料理を作って持ってきてくれる日もあれば、僕が作る日もある。
彼女が来るようになって、僕の部屋の環境は変わって行った。

彼女は、暑がりで寒がり。なので、基本的に僕の家は冷房・暖房が常にかかる。
また、加湿器も部屋中に置かれた。空気清浄器もだ。

僕は食器に無頓着だったが、彼女はこだわりがあった。
気づけば、僕の家の食器棚は、彼女が持ち込んだ食器になった。

彼女と僕はこだわる個所がずれていた。
だから、お互いのこだわりには干渉しないことにした。

料理のスキルは同じくらいだ。
彼女は洋食が得意で、僕は和食が得意。

彼女の洋食は出が込んでいた。逆に、和食は簡単に作れるものが多い。
僕は洋食は手早く作れるものだけ。和食は手をかける。

博美「コンソメの基本は、この工程をじっくりと行うことなの。味が濁るから。」
僕「和の基本はこの工程。焦らないこと。じっくり行うこと。味が入らない。」

お互いがお互いを補っていた。

彼女と、本屋に出かけた。
雑誌を立ち読みする。

ふと、お互いの視線が、とある雑誌に注がれる。

結婚情報誌。

ああ、そうだよなぁ。
博美「これ買う?」
僕「そだね。」

博美は、目をキラキラさせ指輪の特集を見ていた。

僕「指輪が欲しいの?サイズいくつ?」
博美「うん?え?あー、じゃあ、今度一緒に行きましょうよ。私、自分で選びたい。気に入ったものが欲しいし。」
僕「いいよ。どこ行く?」
博美「いろいろ調べてからにするね。」
僕「なるほど。いろんなお店があるしね。」


今思えば、誰がどう見ても、博美はエンゲージリングの話をしている。
僕は、純粋に、博美は普通に指輪が欲しいのかと思っていた。だから、普通のジュエリーショップで、博美の好きなデザインの指輪を買うつもりでいた。

翌週

博美「でね。お母さんとも相談したんだけど、やっぱり単石のダイヤだと、〇〇とか、△△のブランドがオーソドックスだし・・・」
僕「あ、ああ、えー。うんうん。なるほどね。そうだよねぇ。そうか。そういうことか。有名どころだと、□□もいいんじゃない?ショールームも近いし。」
博美「え?ああ、最近できたみたいだね。行ってみましょうよ。」

僕は、最初の会話だけで悟った。
ああ、先週の話題、エンゲージリングのことだこれ。まあ、それならそれでもいいか。

ここから数か月、指輪探しが続いた。
並行して、式場選びが始まった。




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