彼女達との思い出
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398:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/19(木) 16:27:50.82 ID:P1Y30mfH0

涼子「竜也さん!ここですここ!」

ブンブンと手を振ってやってくる彼女。こちらが恥ずかしくなる。
にこやかな表情だった。上手く笑えるようになったんだな。

僕「恥ずかしいから!ったく。日中の涼子はなんだったんだよ。」
涼子「仕事中だったから!竜也さんだって、無表情だったじゃない!でもお久しぶり!びっくりしたよ!」
僕「こっちもびっくりしたよ!相変わらずの美人で、おっさんになった自分が恥ずかしいw」
涼子「そう?まあ確かに多少ふっくらしたけど、男はそれくらいじゃないと。」

近くのお店に入る。

涼子「先約は大丈夫だったの?」
僕「うん。さっき会ってきた。前の会社の同期。隣に住んでたヤツ。覚えてる?」
涼子「朧げだけどwあのマンションがしばらくトラウマだったから、記憶に封印されちゃったかなw」

僕「・・・その節は、本当に申し訳なかった。謝ることさえ、許されないと思ってた。今日も、許されようと思ってるわけじゃない。」

僕は、深々と頭を下げた。
彼女はすこしぽかんとして、笑った。

涼子「えw何言ってるのよ。そんな昔のこと、とっくに忘れちゃったよ。今となっては、いい思い出なだけだよw」
僕「ま、そうだよな。男性は別名で保存。女性は上書き保存っていうものね。」

時間。
時間だけが、僕たちの溝を埋めていた。

涼子「私ね。竜也さんと別れて、ずっと考えてたの。」
僕「何を?」
涼子「きっと、私は、誤解されやすいの。嫌われたくない。気持ちの変化を読み取られたくない。そんな風に付き合ってた。」
僕「・・・そうだね。正直、何を考えてるのか分からなかった。」
涼子「あの頃、もっと楽しそうに笑ってたら、もっと怒ってたら、もっと泣いてたら、別れなかった?」
僕「どうかな。たらればっていうのはない。でも、付き合い方は変わっただろうね。」

僕は、グラスの中身を飲み干す。
ドライマティーニを頼む。

涼子「暫くは何も手がつかなかったけれど、私は立ち直った。で、もっと感情を出せるように頑張った。そうやって頑張った結果が、今の私よ。」
僕「そうか。こんな最低な僕でも、役に立ったんだね。」
涼子「もちろん。あと、最低じゃないよ。私が、愛した、素晴らしい人、だよ。」

回り道をしたけれど、幸せになった。
僕は?

僕「ああ。ありがとう。じゃあ、今は幸せなんだね。」
涼子「ええ。時々、会社が嫌になる程度よw」
僕「これから取引する相手の会社の人に愚痴らないでw」



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